【CBC賞予想】難解な好カードとなった真夏の一戦 波乱の主役はインビンシブルパパ
芝2戦目で大きな進展に期待
施行時期だけでなく、開催場所も変化してきた「CBC賞」は、高速決着のハンデ戦とあって、もう11年もトップハンデ馬は勝てないでいる。
さらに今年は、セックスアローワンスを考慮すると、トップハンデにも相当する57.5キロ以上の馬が5頭もいる。全体レベルは高いが、きわめて難解な好カードになった。
超高速の函館の芝だったが、初芝の1200mを前半3ハロン「32秒5」で飛ばしたインビンシブルパパに波乱の主役となる快走を期待したい。飛ばしたので最後は失速しかけて「1分07秒0」にとどまったが、ゴール寸前まで先頭の善戦だった。
57キロの負担重量は前走と同じ。まだキャリアの浅い4歳馬だけに、芝コース2戦目の大きな進展があるはずだ。
父シャラー(愛国産)も、その父インヴィンシブルスピリット(愛国産)も、ダンチヒ系らしい典型的なスプリンターだった。父は、英・仏の6ハロンに相当するG1を2勝。祖父もG1勝ちを含め、6ハロンの重賞レースを3勝している。
母のファミリーも欧州のスプリント戦に良績を残した一族で、日本では高松宮記念、スプリンターズSなどを制し、種牡馬となっても活躍しているファインニードル(父アドマイヤムーン)が、インビンシブルパパと「イトコ」の間柄になる。坂は心配だが、果敢に行っての粘り込みに期待したい。
新潟の「レパードS」は、まだまだ力量不明の難解な一戦。天候が崩れる予報もあるのでますます難しいが、同じ左回りの東京ダートで目下2連勝。重馬場の高速ダートだったとはいえ、1600mを1分34秒4(自身の上がり35秒4)で乗り切ってみせたルグランヴァン(父ルヴァンスレーヴ)のタフなスピード能力に期待したい。