【ローズS予想】秋華賞見据えた始動戦 オークス馬カムニャックに期待
名門牝系馬が成長を遂げる秋の重賞戦線
最近10年の「ローズS」のパターンは、オークスでそれなりの結果を残した馬が6勝。春のクラシックに出走していない馬が4勝。それはみんな前走1勝クラスを勝ったばかりの条件馬だったこと。
今年は桜花賞5着以内馬がいない組み合わせで、オークスの1、3、4着馬はいる。近年のパターン通り、オークス組と、春の二冠に不出走だったグループの対戦になった。
今年のカムニャック(父ブラックタイド)のようにローズSに出走したオークス1着馬は過去10年「2、1着」。ここを使わず秋華賞に直行したオークス馬は「1、1、13、3、1、1」着。計8頭のオークス馬の秋初戦は[5-1-1-1]になる。
みんなレース数は少ないから、近年のオークス馬は燃え尽きていない。桜花賞上位馬がいないのだから、カムニャックは強気になれる。関西馬ながら阪神は初コースでも、外回りで坂のあるコースなら能力全開が望める。
もちろん秋華賞を見据えての仕上げだが、父ブラックタイド、母の父サクラバクシンオーの配合形はキタサンブラックと同じ。3歳後半から大きく成長したキタサンブラック型の成長も期待できる。3代母ダンスパートナーは牡馬相手のGIの常連だった。
相手の中心は一応オークス上位組ではあるが、怖いミッキージュエリー(父エピファネイア)。前走のコースレコード1分45秒6は、同日の巴賞1分44秒8にたちまち更新された泡沫(うたかた)のレコードだが、母ミッキーチャームは、三冠馬アーモンドアイの秋華賞0秒2差2着馬だ。先行できる強みがある。
同オーナーのミッキーマドンナ(父エピファネイア)はまだ1勝馬だが、J.モレイラ騎手を配してきた。母ミッキークイーンは2015年のオークス馬であり、ローズS2着のあと、秋華賞も勝っている。
秋の牝馬重賞は、名門牝系馬の成長を歓迎する傾向が強い。上昇ルージュソリテールの祖母エリモピクシーの全姉は、秋華賞2着、エリザベス女王杯1着のエリモシック。
チェルビアットの半姉は2014年の秋華賞を制し、2015年のジャパンCも制したショウナンパンドラ。姉妹の母はステイゴールドの半妹にあたる。