【オールカマー予想】秋の大舞台へ向けた一戦 主軸となるのは「4、5歳馬」
コース巧者のコスモキュランダに期待
今年は近年にしては珍しい11頭立て。強引に飛ばす馬は見当たらず、かなり落ち着いたペースか。最近の傾向からのヒントは、今年は6歳以上のベテランが5頭いるが、もう10年連続して勝ち馬は4歳〜5歳馬が独占する(4歳馬6勝。5歳馬4勝)。ベテラン勢の連対は6歳馬の、2着3頭にとどまっている。主軸は4歳、5歳馬だ。
もうひとつの大きな興味は6歳牡馬ドゥラドーレス(父ドゥラメンテ)、4歳牝馬レガレイラ(父スワーヴリチャード)の兄妹対決だが、兄はやや分の悪い6歳。妹は昨年の有馬記念より負担重量が3キロも重い57キロ。どちらが有利か非常に難しい。
中山の2000-2200mに[1-4-1-1]の実績を誇るコース巧者の4歳牡馬コスモキュランダ(父アルアイン)に逆転快走の魅力がある。ここを目標に立て直し、最終追い切りは軽快に動いた。状態面に不安はない。
父アルアインは、ともに芝2000mのGI「皐月賞、大阪杯」の勝ち馬であり、2018年のオールカマーはレイデオロのクビ差2着だった。
タフな活躍で知られた25戦7勝の母サザンスピード(AUS、父Southern Image)は、短距離戦の勝利が大半だったが、4歳時には芝2400mのG1コーフィールドCを快勝している。
コスモキュランダは、クビ差2着だった皐月賞、0秒1差3着のAJCCと同じように強気なスパートをかけて粘り込みたい。
「神戸新聞杯」は前走日本ダービー組が、その着順や取り消しを問わず、現在9連勝中。今年も夏の上がり馬は少ない。大半が1勝クラスの勝ち馬だ。
人気のショウヘイは、2019年に出走した父サートゥルナーリア、2004年に出走したその祖父キングカメハメハ、2011年に出走した母の父オルフェーヴルも、みんな1番人気で快勝した記録を持つ、きわめてゲンのいいレースだ。