【毎日王冠など予想】先行策に出そうな馬は軽視禁物 レーベンスティールの復活に期待
“超難解”な凱旋門賞の注目馬も
ホウオウビスケッツが主導権を握り、エルトンバローズが2番手追走になった昨年の前半1000m通過は「59秒4」。好位につけたエルトンバローズが抜け出した一咋年は「59秒5」。2頭が先行しそうな今年も前半はスローの公算大。鋭い切れ味に勝る馬と、先行策に出そうな馬は軽視禁物。
昨年の天皇賞(秋)以来スランプに陥っていたが、入念な調整で立て直してきた5歳レーベンスティール(父リアルスティール)の反撃に期待したい。本来は先行できる自在脚質であり、東京芝1800mは「2、1、1」着。その3戦の自身の上がり3ハロンは「33秒2、33秒0、33秒7」だった。流れに乗れば切れ味負けすることはない。昨年のエプソムC1800mは59キロを背負いながら、1分44秒7の好タイム快勝だった。
また、休み明けの秋初戦は3歳秋に「セントライト記念1着」、4歳秋の初戦は「オールカマー1着」。この季節を得意にしている。
父リアルスティールは3歳秋初戦の神戸新聞杯を2着し、菊花賞2着。4歳秋初戦は人気薄の天皇賞(秋)を2着。5歳秋は休み明けの「毎日王冠」を勝っている。
祖父ディープインパクトも秋の神戸新聞杯1着、菊花賞1着。4歳時は凱旋門賞を傷心の3位入線失格となったが、日本での秋初戦のジャパンCは完勝。秋の重賞を2つも勝っているレーベンスティールは侮れない。
コース、距離適性は十分。体調さえ整えば、休養明けも問題ない。母の父トウカイテイオーは、1年ぶりの有馬記念を鮮やかに制している。
しぶとく粘るホウオウビスケッツ、この距離なら切れるサトノシャイニング本線。
「京都大賞典」は、6歳ボルドグフーシュの巻き返しに注目。3歳秋に菊花賞2着、有馬記念を2着した当時の勢いはないが、今回は珍しく調教で動いた。先週、同じスクリーンヒーロー産駒の8歳ウインカーネリアンは約2年半ぶりの勝利だった。
深夜の「凱旋門賞」は、やっぱり馬場状態が怪しくなり、枠順も微妙で超難解。もちろん日本馬に期待するが、地元フランスの4歳馬ソジーは前走ビザンチンドリームに負けていても、ここが大目標のスケジュールだけに侮れない。父Sea The Starsは2009年の凱旋門賞を圧勝している。ステイヤータイプの産駒が多い。