【マイルCS予想】秋のマイル王決定戦に好メンバー集結 前哨戦制したガイアフォースに期待
パワフルなスピード能力全開
ジャンタルマンタルを筆頭に、勝って不思議のない候補が数頭にとどまらない好カードになった。ゴール前の大接戦が予測される。
6歳の秋になって「白毛」に見えるほど真っ白な芦毛となったガイアフォース(父キタサンブラック)に期待したい。馬体が大きくなり、動きは4歳、5歳時より力強く、ダイナミックに弾んでいる。前回の富士Sと同じように早めに進出するなら、もう簡単に失速することはないと思える。もともとが先行タイプだ。
ジャンタルマンタルを封じた前走の富士Sは、相手が59キロでここに向けてのステップの一戦。完調手前だったのは事実でも、ガイアフォースは久しぶりの先行策で乗り切り1分31秒7。3度目の1分31秒台だった。マイル戦7勝の7歳馬ソウルラッシュでさえ1分31秒台の記録は2回だけ。価値あるマイル適性を示した。ガイアフォースは国内の芝のマイル戦「2、4、4、2、1」着。安田記念で二度の4着を含め0秒3以上の敗戦はなく、5戦すべて人気以上の着順。下回った着順はない。
強敵揃いだけに今回は4-5番人気と思えるが、流れに乗ることができれば、簡単には崩れないはずの底力を備えてきた。父キタサンブラックの成長力と、芦毛を伝えた母の父クロフネ譲りのパワフルなスピード能力全開があるはずだ。
多分にそうは鋭くないパワー優先型のように映るが、前出の芝のマイル戦5回の自身の上がり3ハロンはすべて33秒台で「33秒2-33秒9」。ジリ脚ではない。ジャンタルマンタルに負けた2走前の「安田記念」でも上がりは上回っていた。
たまたま京都コースの経験は一度しかないが、勝ったシュネルマイスターとクビ差の同タイム2着で1分31秒5(上がり33秒2)。さらにクビ差3着がソウルラッシュだった。
デビュー以来2000m級を中心に出走し、1600mに挑戦したのは8戦目で初めてだった。それですでにチャンピオン級だった同じ58キロの5歳ソウルラッシュに先着したのだから立派。あれから約2年半、現在は大幅にパワーアップして完成期を迎えている。ガイアフォースから、ジャンタルマンタル、レーベンスティール、ラヴァンダを本線に少し手広くいく。