【朝日杯FS予想】上位拮抗の2歳マイルGI 無敗V3狙うエコロアルバに期待
2戦連続ラスト1Fは「10秒台」
内枠から順に「エコロアルバ、カヴァレリッツォ、アドマイヤクワッズ、リアライズシリウス」の4頭が小差で人気を分け合う形になった。
まだ勢力図は描けていない。もちろん伏兵が割り込む余地はあるが、4頭の首位争いになる可能性大。少々の降雨は影響ないと思える。
1400mの新馬戦も、1600mのサウジアラビアRCも後方からの危なっかしい追い込み勝ちだが、エコロアルバに期待したい。2戦ともに一番苦しいはずの最後の1ハロンを、自身は楽々と「10秒台」でまとめている。とくに前走はスタート直後から鞍上が手綱を押して気合を入れ通し。走る気がないのかとさえ映った。残り2ハロン標でも先頭からは5-6馬身は差のある最後方だったが、そこから1馬身半も突き抜けている。この2ハロンのレースラップは「11秒3-11秒2」。自身の上がりの記録は33秒2。最後の2ハロンは連続して「10秒台」だったはずだ。
エンジン全開になるまで本気で走っていなかった。この、レースを理解していないかのような幼さが死角だが、もう実戦も3戦目。最後方を押されながら追走するようなレースを続けるとは思えない。
父モズアスコット(その父Frankel)は典型的なマイラー型で、全7勝が1400-1600mだったので今回の距離は合う。産駒もマイラータイプが多いが、スタミナ型を送らないわけではなく、現3歳のファウストラーゼンは母方の血を味方に2000mの弥生賞を勝った。
エコロアルバの牝系は中-長距離タイプが多く、3代母スカラシップは、1993年の日本ダービー馬ウイニングチケットの全妹でもある。成長力に期待したい。
今年は日本が誇る名牝系出身馬がスターロッチ系のエコロアルバのほかにもいて、伏兵カクウチ(父アドマイヤマーズ)の5代母マイリーは、名牝イットーの3代母にもあたるので、広い意味でハギノトップレディ、ハギノカムイオーと同じファミリーになる。前出の人気馬4頭のほかではカクウチは買いたい。
人気のアドマイヤクワッズの父リアルスティールは、フォーエバーヤングを送るなど、ダートも芝も平気な万能型。自身はクラシック三冠「2、4、2」着。総合力を誇った。母方は一見マイラー系にも映るが、十分に距離をこなしてきた牝系。今年の朝日杯FS出走馬の血統背景レベルはきわめて高く、たしかにマイラータイプは多いものの、クラシック路線を展望する馬も出現しそうに思える。