ちょっと以前、「ノーザン・ディクタス」というフレーズがあった。ノーザンテーストの肌馬に、種牡馬ディクタスを配合すると、切れる馬が出現するので、それをセットにした言葉だ。サッカーボーイを筆頭に、ディクターランド、ムービースター、クールハート、イクノディクタス…などがこの形だった。
7番マッキーマックスの母クリアーチャンスは3勝馬だが、このノーザン・ディクタスの配合になる。こういう牝馬に爆発力を身上としたダンスインザダークを配合すると、うまくいけば強烈な切れを持った馬が生まれる可能性がある。少なくともサッカーボーイ牝馬にダンスインザダークを配したツルマルボーイ(古馬オープン)が大成功しているように、ディクタスの血と、ダンスインザダークは合う気がする。
マッキーマックスはまだ不器用で、体もパンとしていないため、前回のような重馬場は大きなロスだったが、それでもネオユニヴァース、サイレントディールと0.1秒差なのだから素質は一級品だ。こういう完成途上のちょっと難しい馬に乗せると、安藤勝はその天分をフルに発揮する。
ツルマルボーイと同じで、坂のない中京コースで鮮やかに新馬勝ちしたように、まだ腰の甘い平坦巧者かもしれないが、このままうまく行けば皐月賞出走はともかくとして、ダービーの有力馬になれるだろう。安藤勝騎手にはザッツザプレンティ(予定)もいたりして、このままマッキーマックスとコンビを組むかは難しいが、このレースではきっちり答えを出しておきたい。
10番シルクボンバイエが思ったほどは良くみえなかったので、相手筆頭は、マイペースで逃げそうな3番ユートピアとしたい。