スマートフォン版へ

【ニュージーランドT予想】一戦ごとに走破タイムを大幅短縮するキャプテンシーが主軸

  • 2024年04月05日(金) 18時00分

同父ジャックドールと似たタイプ


 人気の中心でもキャプテンシー(父モーリス)が主軸。もう一歩詰めが甘く新馬戦から2着を3回も続けたが、3走前の芝1600mが1分36秒3。2走前が1分33秒8。そして2連勝となった格上がりの前回が1分32秒5。一戦ごとに大幅に走破タイムを短縮している。

 まだ不器用で自在型とはいえないが、自身がレースの主導権を握る形になって2連勝。前走の自身のレースバランスは「前半1000m通過57秒9-上がり34秒6」。今回の組み合わせには同じ先手主張タイプが見当たらず、強気に行けば今回も自分のリズムで展開することが可能だ。

 モーリス産駒には先行脚質のスピード型は多いわけではないが、マイペースに持ち込んでただ粘るのではなく、後半に加速する脚質は、現6歳のジャックドール(父モーリス)タイプともいえる。

 血統背景は、サンデーサイレンスの「4×3」に加え、ノーザンテーストの「5×5」。勝負強さを身上に、簡単には失速しないタイプに成長しそうに思える。母アドマイヤリード(父ステイゴールド)は、無類の勝負強さを武器に、2017年のヴィクトリアマイルをしぶとく勝っている。ステイゴールド産駒ながら全連対9回が距離1600-1800mだったが、キャプテンシーもここまで全連対が1500-1800m。同じような距離適性を持つ馬に成長しそうだ。

 追い切りで絶好の動きをみせたクイーンC3着のルージュスエルテ(父ハーツクライ)、桜花賞を除外され武豊騎手を配してここに回ってきたボンドガール(父ダイワメジャー)が相手本線。ボンドガールの新馬戦はハイレベルとされるが、新馬戦で破った4頭「チェルヴィニア、コラソンビート、マスクオールウィン、キャットファイト」が桜花賞に出走しているのだから、ローテーションに疑問はあってもボンドガールは軽視できない。

 連穴候補は追い切りの動きが良かったエコロブルーム、クリーンエア、サトミノキラリ、ユキノロイヤル。オッズしだいだが、シャインズオンユー、デビッドテソーロ、公営のエイムフォーエースまで手広く流す作戦もありそうな組み合わせだ。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング