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第44回 デンジャラス?な戦闘力の巻

  • 2013年11月11日(月) 18時00分
デンジャラスの安田さんとの対決がスタート

デンジャラスの安田さんとの対決がスタート

(第43回までの超ざっくりとしたあらすじ)
「必勝法を見つけた!」という1通のメールがきっかけで始まった、ひとりのサラリーマンの泣き・笑い満載の馬券ドキュメント。当企画の主人公のオオヤブは、毎回ネット競馬のサイト『netkeiba.com』から馬券のヒントになるものを探し出し、それを元に手を変え品を変え、馬券を購入するという方法をとってきたが、春の青葉賞の会心ヒットを境に大スランプに突入。以降、オオヤブは迷走をはじめ、連敗続きで完全に自分を見失ってしまう。業を煮やした編集部はオオヤブにコーチをつけることを画策。6月の日刊競馬の看板評論家・柏木集保氏に続き、7月は東スポの渡辺薫氏、8月は丹下日出夫氏を招聘し、馬券修行を敢行。予想の何たるかをつかんだオオヤブはその成果を見せるべく、新進気鋭のプロ馬券師・やなぎに挑戦したが完敗。いよいよ後がなくなったオオヤブは、クビをかけて次なる戦いに挑むのであった。
 崖っぷちのオオヤブが倒さなくてはならない「大ボス」は、お笑いコンビ・デンジャラスの安田さん。知る人ぞ知る芸能界きっての予想の達人だけに、オオヤブにとって厳しい戦いになることは間違いない。しかも安田さん、今回の勝負に関してかなり本気(と書いてマジ)。トーシロのオオヤブ相手でも、ハナから潰す気マンマン! オオヤブ、大ピ〜ンチ!!

◆いきなり魅せるデンジャラス・安田! 血統予想がズバリ!!

ド素人のオオヤブに対しても安田さんのツッコミはキビシイ。

「若い芽は早いうちに摘んでおかないとね」

だそうである。怖っ、芸能界!

『あの〜僕、芸人のニューフェイスじゃないんでお手柔らかに……』

「じゃあ、オオヤブくん、馬券買う前にとりあえず一発ギャグでも」

『ヒェ〜』

 と、安田さんがオオヤブに軽くフリッカージャブを噛ましつつ、まずは1Rの券種決め。安田さんが引いたのは「馬連」で、オオヤブはなんと「ワイド」。1Rから先制パンチを繰り出そうとしていたオオヤブは拍子抜けで、ここは様子見程度の馬券に変更。軸馬に予定していた1.マイネルゲールから3点買いでトータル1000円。一方の安田さんは、

「芝の2歳戦だし、基本的にはSS系がいいと思いますね。でも、昨日の芝の2歳戦の結果を見るとヨハネスブルク産駒が好走している。なんで軸は13のヒロシデラックスにしようかな。相手はSS系と、穴で昨日同じような条件で好走していたタイキシャトルの産駒を買っておきますよ」

 すると、その1Rは道中7番手から鋭く伸びたタイキシャトル産駒の9番人気、ルナレディが1着。2着はヒロシデラックス。安田さんがいきなり的中で、馬連配当はなんと9570円。1Rなんで投資金額は控えめの100円だったが、1万円の軍資金がほぼ倍増、これは大きなアドバンテージだ。それにしても安田さんの血統予想恐るべし、である。

安田さん、いきなり的中

安田さん、いきなり的中

「いやあ、100円しか買ってなかったけど、ゴール前はちょっと声出ちゃったね。でもホント最後よく差したわ、ウチパク! ありがと〜!」

 いやあ、こりゃヤバいぞ、オオヤブ。いきなりこのクロスカウンターはキツい……って、ん? ヘタレのオオヤブだけに、告って即フラれた青少年のように落ち込んでいるのかと思いきや、コソコソと実戦ルームと外を行ったり来たりしている。何やっとんの?

『うへへへへ。実は馬券100本ノックのスピンオフ編をちょっと。いうなら、オオヤブの裏馬券100本ノックといいますか。新潟と京都の平場をチョチョチョイってね』

 裏馬券100本ノック? なにそのヤバめのAVみたいなタイトル!?

『いやあ、今回のノルマってマジでキツいじゃないですか? 安田さんに勝って、しかも馬券100本ノックの本数もクリアするなんて普通に考えれば無理。だから、せめてノルマを達成するために、バトルの裏で「ひとりノック」の自主練っつーことで、これぐらいアリっしょ!?』

 おいおいおい、何それ? それがお前の言ってた秘策? 秘打・白鳥の湖かよ? いや、そのエグい手段は秘打・G線上のアリアか!?

『仕方ないズラよ。だって、他のレース買っちゃいけないなんて聞いてないズラ。元々のルールでも100本ノックの実戦日ならどのレースを買ってもOKなんズラよ。もちろん、安田さんとのバトルはちゃんとやるズラ。任せておけズラよ』

 ズラズラうるさいお前はきみまろ師匠? それともト○ダネ? でもまあ確かに馬券100本ノックのルールじゃ、実戦当日はどのレースを買ってもいいんだったっけ? ならまあいいか。けど、いくら他場で当てまくっても、安田さんに勝たなくちゃダメだかんね。そこはこの企画が生き残る絶対条件だぞ。

◆ゼッコーチョーの安田さんを横目にオオヤブは……

オオヤブは「複勝」…

オオヤブは「複勝」…

 さて、2Rの券種抽選では、安田さんが「単勝」で、オオヤブが「複勝」。複勝となれば、柏木さん直伝の多点買い発動かと思いきや、なんと7.ゴールドクラウスのみの1点買い。前走は稍重馬場で僅差の6着なら、ここも何とかなるのでは? というオオヤブの短絡的判断。一方の安田さんは、

「単勝だし、1Rの上がりをちょっと乗っけましょうか。とりあえず、グリグリの人気だけど、この条件が合うキンカメ産駒の1.デルカイザーの単勝に2000円。それとジャンポケ産駒の9.ホープフルハートを1000円。9が来ればウハウハ。1が来ても若干の浮きって感じですかね」

 と、これがまたまた安田さんの買ったデルカイザーが1着。プラス分は微々たるものだが、これで2連勝。「2歳戦はちょっと……」といいつつこの開幕ダッシュは、往年のジャイアンツ級だ。安田さん、これじゃペナントレースつまらなくなっちゃいますよ! でも、相手がベイスターズ(オオヤブ)じゃ仕方ねえか!

『ううう、さすが安田さんというか、この差は何よ! ってか京都2Rの単複、馬連当たったし、やるなあ、僕、ラッキー!』

と、バトルがどうにもならない展開ながら自画自賛しているオオヤブが3Rの券種抽選で引いたのは「馬連」。安田さんは「単勝」。念願の馬連ゲットで喜ぶオオヤブだが、抽選じゃなくて馬券を当ててから喜べっての。

『ここはいける。軸は田辺の6.コグノセンティ。ここから6点流しでザッツオール!』

3Rは2人ともハズレ

3Rは2人ともハズレ

 と、自信満々のオオヤブだったが、1着がヌケでハズレ。安田さんも3連続でウチパク勝負も、残念ながら3連勝ならず。だがオオヤブは京都、新潟で的中。お前マジで舐めてんだろ。バトルに気合い入れんかい! と言ってたら、4Rは障害戦でオオヤブは「見カード」を発動(ホント舐めとる!)。安田さんは、

「せっかくなんで見はもったいない。どうせなら全レース買うっしょ」

 と、気合い十分で引いた券種は「馬単」。アクシデントが付きものの障害戦で馬単とは難易度が高い。ところが、ミポリン並にツイてるねノッてるねの安田さんは7.ツィンクルブーケの裏表馬単で難なく的中。これで4戦3勝。オオヤブとの差は開く一方。こりゃ、早々に決着がつくか?

「まあ、とりあえずこんなもんでしょ。出来過ぎ、出来過ぎ。いやあ、午後も楽しみ。菊花賞はもっと楽しみ!」

 とは安田さん。オオヤブは、

『まったくもって名は体を表すというか、デンジャラスな強さっすね。安田さんは。まあ、僕もこんなもんじゃ終わりませんが。とにかく券種に恵まれればいつでもマクれる差ですわ』

 強気に構えるオオヤブだが、俺は知ってるぞ。見カードを発動した4R、実はお前の予想が当たっていたのを。そして的中して喜ぶ安田さんを見て、五木ひろしばりに強く拳を握っていたのを。

『な、何も言えなくて夏……byJ-WALK!』

現在の馬券的中数 83本
ゴールまで残り 17本

オオヤブ、逆転はあるのか!?

オオヤブ、逆転はあるのか!?

【次回予告】
安田さんの怒涛のスタートダッシュに威圧感すら感じてビビるオオヤブ。どうにかして流れを変えようとするものの、雨模様のお天気同様、オオヤブの予想は湿りっ放しで……


【馬券100本ノック 対決編のルール】
・資金は1人10,000円(設定としては自腹)。資金が尽きた場合、追加するのはOK(ただし、金額は1レース1,000円まで)。
・勝負は、最終レース終了後の残高で勝敗を決める。
・予想の方法は問わない。
・1レースごとにくじを引き、券種を決める(決定した券種以外を買うのはダメ)。ただし、指定した勝負レースのみは好きな券種で買える。なお、勝負レースは1レースしか指定できない。
・レースは、1競馬場の1〜12R。ただし、他場で重賞がある場合は買わなければならない。
・「見」は一度だけ認められる(ただし、重賞は「見」できない)。

【主役:オオヤブ】 妻子持ちの36歳。一応、雑誌・書籍の編集業に携わっている。若かりし頃にイギリス留学経験もあり、ニューマーケットで馬券の研さんを積んだ、なんてことはまったくない3度のメシより競馬好き。ギャンブル全般に造詣が深いと本人は思っているが、周囲の見方は単なる「下手の横好き」。

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