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絶対能力の違い/ジャパンCパドック回顧

  • 2013年11月26日(火) 18時00分



◆能力の高さで押し切ったジェンティルドンナ

 ジャパンカップはジェンティルドンナが連覇を達成。トモの張りが目立った昨年に比べると、天皇賞がきつかった影響かしぼんで見えましたが、それでも現役屈指の能力の高さで押し切りました。強いの一言です。基本的に軽い馬場が合いますが、今回のようにある程度力の要る馬場もこなせるので、死角という死角が無い馬です。今後はどうしていくか分かりませんが、休み明けはあまり良くないタイプなので、そこでは逆を取るような馬券を、使われた2走目では頭で馬券を買うというパターンで良いと思います。

 2着のデニムアンドルビーは、エリザベス女王杯時よりも馬体に張りが出て、デキが戻っていました。ディープインパクト産駒の牝馬にしてはパワーもあるので、こういう馬場も向いたと思います。斤量差を生かして良い脚を使うことができました。今後も府中や阪神の外回りなどで好走が期待できそうです。

 3着のトーセンジョーダンは前走を叩いて、グンとデキが上向いていました。毛ヅヤも雲泥の差でしたし、馬体も引き締まって筋肉の張りも素晴らしかったです。9割くらいのところまではきていますし、次も期待できるでしょう。

 4着のアドマイヤラクティはデキの良さが目立ちました。少し重めの馬場の質も、ハーツクライ産駒のこの馬には合っていたと思います。あまり高速馬場になると心配がありますが、少し時計が掛かるくらいの馬場なら今後大崩れはなさそうです。

 6着のルルーシュは前走時よりも良くなっていましたし、馬場も合うので期待しましたが、道中で接触して力んでしまったとのこと。これが無ければもう少し際どかったと思います。今後もG2辺りなら常に勝ち負けでしょう。

 8着のアンコイルドはここで比較するとまだ少し足りないかなという印象でしたが、グングン力を付けているので、来年はこのクラスのメンバーでも戦えそうです。

 10着のエイシンフラッシュは天皇賞時と変わらない良いデキでしたし、スローの瞬発力勝負で強いタイプだけに、押し出されて逃げてしまったのはもったいなかったです。

 15着のゴールドシップは本来のボリューム感が出て良い体付きだったと思いますが、ビックリするくらい走りませんでした。内の方が良い馬場ですし、スローの瞬発力勝負になったことも敗因でしょうが、それにしても負け過ぎです。何もなければ良いのですが…。

【次走の狙い馬】
アルボナンザ
腰や飛節が良くなってグンと馬が良くなっていた。今回は脚を余したし、次走は巻き返す。

サトノジョリー
良くなっていた。休み明けを叩かれた次走は巻き返せる。

ラトルスネーク
今回は枠順と脚質が合わない馬場だった。1400mがベスト。

ポイントブランク
パワータイプで、今回は馬場が軽過ぎたかも。馬体もまだ絞れるし、次走は巻き返す。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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