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ハープスター、レーヴデトワールなど阪神JF分析

  • 2013年12月03日(火) 18時00分


◆1週前追い切りからは芦毛2頭に注目!

 これまでは、最終追い切りの前日となる、火曜日18時に更新していた当コラムですが、来週より、水曜日18時の更新に変更となります。これによって、最終追い切りを確認した上での、各馬の判断が可能になるため、コラム内容を変更してお送りすることになります。ぜひ、ご覧ください。

 また、当コラムで取り上げていた、中間の追い切りや1週前追い切りの情報に関しては、別コラムが新設される予定となっています。ですから、新設コラムと研究所のコラムを照らし合わせていただいた上で、それらの調教情報を週末の予想に役立てていただければと思います。

 さて、今週は阪神JF。注目は、なんといってもハープスター。新潟2歳Sでのレースぶりが強烈に脳裏に焼き付いているファンも少なくないでしょう。ただ、問題は新潟以来のレースという「ローテーション」。阪神JFを遡って、休養明けの馬は好走していないというデータはすでにご存知のことと思います。

ハープスター

ローテーションが課題のハープスター



 これは阪神競馬場が改装され、外回りコースになった2006年以降も続いています。3番人気までに支持された「中9週以上」のローテーションだった馬は5頭いましたが、馬券圏内に入ったのは、サウンドオブハート(2011年)の3着のみ。この馬が1番人気だったことを考えると、凡走したと見てよいので、やはり休み明けがプラス材料になることはありません。

 このデータを持ち出す前から「大丈夫かな?」と思っていたのが、この中間。新潟2歳S時の最終追い切りでは、古馬を追走して、瞬時に抜き去る機敏さがあったのに対して、1週前追い切りまでの段階で、そのような華麗な動きは見ることができませんでした。だからこそ、追い切り本数も多くなっているのでしょうし、このあたりをどう判断するか。それこそ、最終追い切りを見るまで決断できません。

 ただし、阪神JFには滅法強い松田博資厩舎。2006年以降、つまり、外回りコースになって以降の成績は[3-1-1-3]。複勝率は62.5%ですから、ほぼ馬券に絡むと考えてよいでしょう。しかも、今年はハープスターだけではありません。レーヴデトワールとの2頭出しですから、どちらかは馬券に絡むと考えた方がよさそうです。

 レーヴデトワールのローテーション、中1週は昨年のディアマイベイビーと同じ。その馬が9着に敗れたことを考えると「このローテーションだと、今年も凡走するのでは」という見解が妥当なところ。ただ、調教内容がディアとレーヴで、すでに違います。本命に推すか否かは最終追い切り次第ですが、印を打つことは間違いないので、それに関しては、週末のNo.1予想をご覧いただければと思います。

レーヴデトワール

「印を打つことは間違いない」というレーヴデトワール



 あと、1週前追い切りの内容から注目しているのは、芦毛の2頭。まずは、1週前追い切りで坂路4F50.2秒をマークしたグランシェリー。ファンタジーSは、結果よりも内容重視。馬体重が6キロ増えていることも想定の範囲だったという庄野靖志調教師のコメントからも、狙うべきは今回です。

グランシェリー

「狙うべきは今回」のグランシェリー



 もう1頭の芦毛はモズハツコイ。いかにも距離が長そうな印象はありますが、そこは乗り方ひとつ。前走のように、ためる競馬ができれば、このメンバーでのマイル対応は可能。グランシェリーよりも評価したいのは、1週前をCコースで追い切った点。やはり、阪神芝1600mには併用調教が適しています。

モズハツコイ

距離は乗り方ひとつで克服できそうなモズハツコイ



◆次走要注意

・11/30 中京11R 金鯱賞【ウインバリアシオン】(8人/3着)

 昨年の宝塚記念以来という長期休養明け。2週前の追い切りでは、いかにも久しぶりという走りでしたが、最終追い切りでしっかり動けたように、好走しても不思議ない仕上がりにはありました。
 ただ、脚部不安で休養していただけに、走るまでは分からないというのが正直なところ。結果3着で、次走が楽しみになりましたし、3日には坂路をキャンターで駆け上がっており、反動もなさそう。

[メモ登録用コメント] [有馬記念]最終追いCWの標準多め併用で出走なら上位争い

・12/1 阪神9R ポインセチア賞【エイシンキサナドゥ】(2人/7着)

 スタート地点は芝ですが、ダートは初めて。小倉2歳S時の雨馬場でフットワークを崩したように、下地はパンパンの方が、スピード乗りが良いタイプなのではないでしょうか。
 やはり、芝でこそ、それが私の見解。距離は1200mよりも、1400、1600mタイプだと思うので、その条件に替われば。

[メモ登録用コメント] [芝][1400m〜1600m]最終追い切りCWなら勝ち負け

◆今週末馬券圏内

・12/7 阪神11R 朝日CC【アルキメデス

 前走後、その馬体を確認した時に光り輝く毛艶を見て、次はどんな舞台でも本命を打とうと決めていた馬。実際、1週前追い切りの動きも文句なく、思った通りの良化曲線を辿っています。
 あとは、最終追い切りで、しっかり併せ先着してくれば、重賞制覇は可能です。

[メモ登録用コメント] 最終追い切りで併せ先着なら勝ち負け

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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