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サトノノブレス、ピオネロなど日経新春杯、京成杯分析

  • 2014年01月16日(木) 18時00分


◆サトノノブレスは久々も評価を下げる必要なし

 メインレース、No.1予想で取り上げるレースでの的中率の低さには、自分でも頭を抱えてしまいますが、馬券総合倶楽部で「狙い馬」として取り上げるレース、また「買い目」があるレースはそれなりの的中。特に、1月12日は中山1Rシゲルイシカリの複勝2510円に始まって、連続的中でした。今週から中京競馬場も開幕。No.1予想で結果を出したい気持ちも十分にありますが、馬券総合倶楽部を閲覧してくださる方のためにも、今週も頑張ります。

 今週も火曜日(14日)が全休日だったため、追い切りが集中したのは16日。その後、レースまでの調整が通常時と変わってくるだけに、難しさもありますが、とりあえず、現時点での最終追い切り評価を各重賞の注目馬として、レポートしたいと思います。

【サトノノブレス/日経新春杯】

 今朝は朝一番、C.ルメール騎手が跨っての追い切り。Cコースにトゥザグローリーと共に登場して、6F地点では1馬身後ろから追いかけるという内容での追い切りでした。その差を保ったまま、直線に入ってきます。

 ラスト1F地点で内から並びかけると、追われて案外の相手とは対照的に、鞍上の手綱が動くごとに、しっかりと前へ前へ進むサトノノブレス。とにかく脚色は比べるまでもありません。時計が6F84.0-5F67.9-4F53.2-3F39.1-1F12.4秒とやや平凡な点だけは気になりますが、それ以外に関しては、菊花賞以来のレースでも評価を下げる必要はないでしょう。
Gメン

サトノノブレス


【ラウンドワールド/日経新春杯】

 この中間の特徴は単走での追い切りが続いている点。たとえば、前走にしても、2走前にしても、Cコースでの追い切りでは併せ馬を行っていました。レース間隔が詰まっているわけでもないだけに、その点は最終追い切りを行う前から気になっていました。

 そして、最終追い切りも単走。岩田康誠騎手が跨って、Cコースでの追い切りでしたが、6F85.5-5F70.6-4F55.7-3F40.8-1F12.3秒と、前半3Fはゆったり進めて、直線しっかり伸ばす形。動きは鋭く、終いも力強い伸びでしたが、前記したように、単走追い切りが続いて、最終追い切りもその形式だった点だけが気になります。
Gメン

ラウンドワールド


【ピオネロ/京成杯】

 ノーザンFしがらきからの帰厩後、追い切り本数が少なく、1週前追い切りの動きもやや不満に感じていましたが、坂路馬場の追い切り前にCコースを普通キャンターで1周しましたが、その動きは非常に素軽く、1週前追い切りの効果が出ているように感じました。

 最終追い切りは、2回目のハロー明けの坂路馬場で単走。時計的には速くないものの、もともと時計の出るタイプではありません。動きに関しては、特に気になる点はないものの、同じようなレース間隔だった百日草特別の時よりも、中間の追い切り本数が少ない点がどう出るかでしょう。
Gメン

ピオネロ


【ヴォルシェーブ/京成杯】

 坂路馬場とトラック馬場を併用することが多い友道康夫厩舎にしては珍しく、ほとんどがCコースでの追い切りという馬。前走時もその仕上げでしたが、最終追い切りで古馬を追走して、きっちり先着するという内容でした。

 今回もCコースでの最終追い切り。併せた相手はヴィルシーナ。相手は休み明け、牝馬とはいえ、G1レースを勝っている古馬。それを追走しながら、最後は余力ある状態で大きく先着。時計も6F82.1-5F67.5-4F53.0-3F38.2-1F12.7秒と前走時と変わらないもの。重賞メンバーになるが、立ち回りの上手さを考えると、楽しみの方が大きいのではないでしょうか。
Gメン

ヴォルシェーブ


◆次走要注意

・1/11 京都2R 3歳未勝利【ファシーノ】(1人/12着)

 馬券総合倶楽部でコラムにしたレース。追い切りの動きから、ここまで負けると思いませんでしたが、初ダート。レースの流れに乗らなければ、このような結果もありえますよね。
 陣営も次は芝を使うことを検討している様子。この1戦だけで見限ると、高配当を獲り逃すことになると思います。

[メモ登録用コメント] [芝]最終追い切りCWなら勝ち負け

・1/12 京都11R シンザン記念【モーリス】(3人/5着)

 初めてのマイル戦ということに加えて、前半のペースが緩く、スタート直後は引っ掛かり気味。その分、最後に脚がなくなった感じ。
 決してマイルが長いわけではないと思うので、このレースで距離には慣れたはず。再び併用で仕上げてくれれば、マイル重賞で十分通用します。

[メモ登録用コメント] [芝1600m]併用調教なら勝ち負け

◆今週末馬券圏内

・1/18 京都9R 白梅賞【エイシンブルズアイ

 本来、前走で勝つべき馬ですが、後方からのレースに終始したこともあり、勝ち馬に逃げ切られる展開。その勝ち馬は朝日杯FS3着、シンザン記念2着ですから、負けた相手が悪かったというところでしょう。
 今回も中間の追い切りは機敏な走りを見せています。とにかくセンスの良さはクラシック路線に乗るべきものを持っています。

[メモ登録用コメント] 内枠希望

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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