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ドリームバレンチノ、レディオブオペラなど根岸S、シルクロードS分析

  • 2014年01月29日(水) 18時00分


◆予想オッズで上位に支持されている馬の最終追い切りをチェック

 先週の3重賞は京都牝馬S◎ウリウリは見事に結果を出してくれましたが、日曜の2重賞はさっぱり。左回りが不得意ではないかと推測したニホンピロアワーズは、1コーナー、2コーナーのカーブの回り方を見て「やっぱり」と飛ぶかも知れないと思えましたが、3コーナー、4コーナーではきっちり先頭を射程圏。さすがはG1ホース、参りました。

 今週は東京と京都でそれぞれ距離の短い重賞が行われます。先週に続いて、自分の注目馬ではなく、netkeiba.comの予想オッズで上位に支持されている馬を取り上げました。

【ドリームバレンチノ/根岸S】

 1週前追い切りは岩田康誠騎手が騎乗して、ラスト1Fがもうひとつ見映えせず。その時計は4F54.2〜1F12.6秒と数字面でも地味。併せ馬で相手を追走して先着したというところだけが、少し目立ったくらいでした。それだけに、最終追い切りでどの程度の動きを見せるか、特に注目していました。

 今週はレースでも騎乗する内田博幸騎手が跨っての追い切り。4F55.8秒と全体は非常に遅かったものの、ラスト1Fは12.2秒。2Fも24.8秒ということで、非常にメリハリのある動きでした。ただ、思っていた以上に全体時計が遅かったので、ここをどのように判断するか。現時点で予想の印をどのレベルにするか、決めかねていますが、動きが良かったことは確かです。

ドリームバレンチノ

非常にメリハリのある動きだったドリームバレンチノ(1月28日撮影)



【ブライトライン/根岸S】

 近走はダート中距離を使われていましたし、前走はJCダートで4着。引っ掛かり気味に走る馬が、ようやく折り合えるようになった印象だけに、この距離短縮はいかがなものだろうと思っていました。ただ、この中間は距離短縮を意識したような、坂路で速い時計を出す調整。1週前追い切りもその意図を感じる、4F52.3秒でした。

 そして、最終追い切り。2回目のハロー明け、真っ先に追い切って、4F51.8秒。終い止まり気味になるのは、この馬のいつものパターン。それは気にする必要はないでしょうし、今回の追い切りはみやこS1着時の最終追い切りとほぼ同じ。体調面、そして距離対応に関しても文句ありません。

ブライトライン

体調面、そして距離対応に関しても文句なしのブライトライン(1月28日撮影)



【レディオブオペラ/シルクロードS】

 単勝1.9倍はnetkeiba.comの予想オッズ(1月29日12時現在)。同じ舞台でのパフォーマンスの高さが評価されてオッズだと思いますが、それは馬券を買う側だけではないようです。前走の淀短距離Sで管理馬を出走させていたある調教師が「前半のペースが速いから『しめしめ』と思っていたけど、後半の方が速いんだから、本当に参った」と呆れるくらいの強さ。直線平坦コースというのも、かなり味方にしているとは思います。

 最終追い切りはいつもと変わらず、栗Bコース。荻野琢磨騎手が跨って、道中徐々にペース上げていくような形。時計は6F79.1〜5F63.8〜4F49.9〜3F35.9〜1F11.9秒で、全体は速いものの、終いの数字が今ひとつ。弾け方もあまり印象に残らなかっただけに、追い切りから前走以上という感じはありませんが、これは杞憂に終わる可能性も大きいでしょう。

レディオブオペラ

弾け方があまり印象に残らなかったレディオブオペラ(1月29日撮影)



【ストレイトガール/シルクロードS】

 前走が1週前追い切りを併せ馬でしっかり行って、最終追い切りは単走というスタイル。今回もそれと同じ形で、1週前追い切りに岩田康誠騎手が跨って、ハードに追われており、最終追い切りは単走で行われました。

 1回目のハローが明けた時間帯に、Cコースの向正面から入場。ゆったりとキャンターになって、最初の1Fは遅め。その後から、速いラップを刻んで、5F67.5〜4F51.3〜3F37.4〜1F12.1秒。特筆するほどの時計ではありませんが、動きの素軽さは目立っていまいた。陣営の思惑通りの仕上げができたのではないでしょうか。

ストレイトガール

動きの素軽さは目立っていたストレイトガール(1月29日撮影)



◆次走要注意

・1/26 京都2R 3歳未勝利【ミラノモーダ】(13人/13着)

 休み明けでしたが、中間の追い切り内容が良化。併せ馬で常に手応えよく動ける姿を見て、馬券総合倶楽部の狙い馬にも推奨させてもらいました。
 ところが、レースでは、砂を被って嫌がったのか、頭を上げて後退する一方。馬体重の大幅増は関係ないと思うので、砂被りになれた次走は一変する可能性を秘めています。

[メモ登録用コメント] [京都ダート1200m]最終追い切り併せ先着なら勝ち負け

・1/26 中山4R 3歳新馬【コージャラティ】(7人/6着)

 中間の追い切り本数は豊富。初戦から十分に動けると予測していましたが、その通り。レースは勝負どころから動き出して、捲る戦法でした。
 直線、伸びあぐねたのは、坂が応えたと思います。あの捲りは福島に適性が高そう。もちろん、直線が平坦の競馬場ならどこでも。

[メモ登録用コメント] [福島ダート1700m]標準多め併用なら勝ち負け

◆今週末馬券圏内

・2/2 東京9R 箱根特別【マイネルテンクウ

 冬開催の東京芝2400mを鉄板スポットにしているのが、手塚貴久厩舎。この馬自身も11走前のこの舞台で3着。今回も当時と同じ併用系統での出走になるので、その点は心配ないでしょう。
 あとは馬体重。5走前1着時は510キロ。このくらいまで、数字が絞れていれば、1着まで狙える素軽さが加わっているはずです。

[メモ登録用コメント] 馬体重510キロ台なら馬券圏内安定

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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