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有馬記念のブラッドバイアス

  • 2014年12月26日(金) 18時00分


ステイゴールドと並ぶハーツクライ

 有馬記念が行われる中山芝2500m(データは2009年以降)は、ステイゴールド産駒が15勝。勝ち馬のおよそ30%を占めるほどの圧倒的な勝利シェア。

 昨年もステイゴールド産駒が1、3着。2012年も1、2着を独占。2011年、2009年も唯一出走した同種牡馬の産駒が優勝しています。

 今年のステイゴールドは、オーシャンブルー、ゴールドシップ、フェノーメノ。ベタに攻めるならこの3頭。フェノーメノは高速中山は合うと思うのですが。

 ただし、率でも血統でもステイゴールドに匹敵する血が存在します。それがハーツクライです。

 ハーツクライ産駒は出走数は全体の10番目ながらも、勝ち星はすでに2位。複勝率47%。回収率108%はいずれもステイゴールドよりも優秀な成績。

 思い返せば、ディープインパクトが唯一国内で敗れた有馬記念で優勝したのがハーツクライ。

 昨年2着のウインバリアシオンの他にも、2013年の日経賞はカポーティスターが9人気で2着。また有馬と同じ非根幹G1の宝塚記念では、ハーツ産駒のカレンミロティックが2着。有馬記念、宝塚といった非根幹G1ならば、ディープ産駒以上であり、ステイゴールド産駒と匹敵する種牡馬といえるのではないでしょうか?

 今年のハーツクライ産駒はワンアンドオンリー、ジャスタウェイ、ウインバリアシオン。何度も書いていますがハーツクライは「気楽な人気に落ちた時」が買いごろ。ワンアンドオンリーは外枠で断然人気の菊花賞、外枠+不利受けてアウトのJCを挟み、思い切って乗れる内枠の人気落ち。

 そしてスター種牡馬ディープインパクト。今年の2歳G1はスター養成牧場がディープを温存したおかげで、改めてディープのスター性が浮き彫りになりました。

 ただし、ディープ産駒にも傾向はあります。先にも書いたように、ディープインパクト産駒は非根幹距離のパワー馬場を苦手としていますように、当コースも産駒はいまだに未勝利。

 そう書いた途端に覆すのもスター種牡馬、ディープ産駒なのですが、今年あえてディープ産駒で狙うならラストインパクト。

 ラストインパクトの母父ティンバーカントリーは中山芝、特に中山芝2500mの鬼。産駒の複勝率は42%。複勝回収率は118%。代表産駒のトウショウナイトは日経賞を2年連続2着。アドマイヤドンもインコース有利の有馬記念で大外枠を引きながら7着。

 ティンバーカントリーは非根幹適性とパワーを補強するので、ディープとの配合馬ならば有馬記念でこそ狙いたいです。

 今年はTV番組で馬券を買う企画などもないので(助っ人は頼まれましたが)とりあえず景気付けに単勝馬券を買ってみました。

 もちろん、今年(というか今月)の浮いた馬券の一部から捻出したご祝儀馬券です。なお、馬券は常に、日頃の財布は別で。その財布の中で余裕を持って買いましょう。

 こういう馬券を買ってもオッズがほとんど変わらないのは、有馬記念のようなG1ぐらいですしね。

 さて、単勝馬券が2枚の理由は(2頭なのか、1枚では買えないのか)? そして最終的な本命は? 亀谷ホームページにもご注目下さい。

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【更新スケジュールのお知らせ】
いつも当コラムをご愛読いただきありがとうございます。年内の更新は今回が最後となり、年明けの初回は1/3(土)になります。

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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