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キシュトーークU25『岩崎翼ジョッキー』第2回

  • 2015年03月11日(水) 18時00分
まだまだ続く、「十二指腸潰瘍」トーク


まだまだ続く、「十二指腸潰瘍」トーク。恭介ジョッキーがこれをきっかけに岩崎ジョッキーのニックネームを思いつきました。果たして、定着するのでしょうか!?
(取材・文/大薮喬介)


デビュー当初は和田ジョッキーにそっくりだった



恭介 その日に手術したの!? でも、風呂場でも手術跡なんてあったかなぁ。

岩崎 内視鏡手術だったので、ほとんど目立たないんですよ。

恭介 しかし、悶絶するほど痛かったって、想像できない(苦笑)。

岩崎 実は腹膜炎も併発していたんですよ。胃に穴が空いていたから、食べたものが全部出ていたらしくて、それが原因で炎症を起こして(笑)。

恭介 うわぁ、よく耐えてたな。俺だったら無理。

岩崎 お医者さんにも言われました。「なんで、こんなになるまで我慢したんや。なんで病院に来んかったんや」って。

――早めにわかれば、薬で治るって言いますもんね。

岩崎 いや、病院には何回か行っていたんですよ。手術した病院とは違う病院だったんですけど、「本当にお腹が痛いんです」って何度か訴えたんです。でも、触診やら聴診をしてもらっても「大丈夫だよ」と…。

恭介 マジで!?

岩崎 ええ。最後は「気持ちの問題じゃないの?」って言われちゃいました。

恭介 お医者さんから、根性論が出るとは(笑)。

――恭介ジョッキーは、普段から病気にならないように気をつけていることはしているんですか?

恭介 僕も胃が痛くなることはあります。ただ、ストレスを感じたときは運動しますね。体を動かすとスッキリするんですよ。岩崎は病気をしたあと、ケアをしたりするようになった?

岩崎 病気が治ったあとは、食生活に気をつけるようになりましたね。あと、検査をしたらピロリ菌がいたんですよ。だから、洗浄してもらいました。

恭介 これから、岩崎のことをピロリ菌ジョッキーって呼ぼう(笑)。

――それもウィキペディアに載るかもしれないですよ(笑)。ところで、恭介ジョッキーは1月17日の京都11R大和Sで久々の勝利を上げましたね。

恭介 8月10日以来だったので、やっとでしたね。昨年メインレースを勝てなかったので、今年の目標だったんですよ。それが早々に叶ったので、よかったです。でも、まだ1勝ですからね、もっともっと勝たないと(2月22日に2勝目を上げました!)。

キシュトーーク

恭介「でも、まだ1勝ですからね、もっともっと勝たないと!」



――岩崎ジョッキーは、今年すでに5勝を上げて好調ですね(2月19日時点)。

岩崎 減量のある3年目ということで、いい馬に乗せていただいていますから。実際、昨年の秋から年末にかけて、あまり勝てなかったので、今年は1週間で1勝を目標にしています。そう考えると、今はいいリズムかなと思いますね。

――恭介ジョッキーから見て、岩崎ジョッキーの騎乗ぶりはどうですか?

恭介 最近、乗り方が変わってきたなと思いますね。1、2年目は馬よりも人が一生懸命になっている感じがしていましたけど、今はしっかりと乗れていますよ。先週(2月14日)のワンダーアツレッタ(3歳未勝利・1着)は、完璧な競馬だったよね。

岩崎 ありがとうございます!

恭介 何か意識していることはあるの?

岩崎 ちょっと前までは、勝ちたいというあせりがあって、重心も前に行き過ぎていたんです。でも、今は気持ちに余裕を持って乗ろうと心がけていますね。

恭介 最初の頃は、乗り方が和田さんと似てるなと思っていたけど、最近は違うよね(笑)。

岩崎 そうですね。最初の頃は、いろいろ教えていただきましたし、僕自身も真似をしようと思っていました。ただ、昨年の秋くらいからですかね。勝てない時期があって、自分の騎乗を見直した時期があったんです。人によって体格も違いますし、バランスの取り方も違うので、今は自分に合った乗り方に変えつつあります。それがいい結果につながっているのかもしれないですね。

キシュトーーク

岩崎「今は自分に合った乗り方に変えつつあります」



【次回のキシュトーークU25は!?】
まだまだ続く、お互いの騎乗論。次回は岩崎ジョッキーの師匠・河内師の騎乗技術のスゴさを語ってくれました。往年の名ジョッキーは、いまだ健在!?

元祖「キシュトーーク」のレギュラー陣、国分恭介、国分優作、松山弘平、川須栄彦、高倉稜を中心に、栗東・美浦・地方からも幅広く、これからの競馬界を担うU25の若手ジョッキーたちが登場します!

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