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◆ダート1400mで注目すべき血統は…

　週末の日曜、翌月曜の東西後半3レース(10、11、12)で最もレース数の多い距離はダート1400m。

　日曜は毎日王冠を挟む東京10、12がいずれもダート1400m、京都の最終もダート1400m。月曜日も東京メイン、京都最終がダート1400mなんと、東西の日、月、後半6レースのうち半数近くがダート1400m。11レースやフランスの4レースが当たらずとも、日、月のダート1400mが当たるほうが、ボクのような庶民は十分幸せです。

　ダート1400mで注目すべき血統は、エーピーインディ系とフォーティナイナー系。

　エーピーインディ系は、この1年の単勝回収率も140％。複勝回収率は90％(2015年10月10日〜古馬混合戦のダート1400m)。

「またエーピーインディ系か」とこのコラムを3年以上読んでくださる方は思うかもしれませんが、いまだに、ベタ買いでも圧倒的な馬券パフォーマンスを示すのは驚きです。

　このコラムが読まれていないか、信じられていないともいえるのは複雑です(…と書いていて思い出しましたが、この3年間でも一時的に一部のエーピーインディ系に大量投票が入ってました)。

　フォーティナイナー系もベタ買いの単勝回収率は99％。ただし、回収率で注意したいのは「単勝万馬券1発」で回収率が上昇してしまうこと。

　たいていの高回収率のデータは、単勝万馬券などの高配当を除くと数値が落ちてしまうパターンも多いのです。

　そこで、単勝2倍なら5000円。単勝万馬券なら100円と、該当パターンの資金配分を「オッズに応じて同じように払い戻されるように購入」する、より実践的な計算式を用いて集計してみました。

　すると、エーピーインディ系の回収率は164％。なんと人気馬に厚めに配分した方が回収率は上昇。

　一方、フォーティナイナー系は75％と水準値に下がってしまいます。

　その理由はフォーティナイナー系は単勝オッズ10倍以内の人気馬の期待値が異常に低いから。

　特に、単勝オッズ5倍以内のフォーティナイナー系は単勝回収率が33％。20レース中2レースしか勝利していません。

　これも何度も書いていますが、フォーティナイナー系はムラな馬が多く、惨敗後に強敵相手に激走するケースも多い反面、好走後に格下相手に取りこぼすことも多いのが原因です。

　わかりやすく、オッズで書けば「単勝5倍〜15倍」の配当ゾーンは単勝回収率が104％。複勝回収率も100％。

　さらにわかりやすく、簡易的にパターン化してみましょう。「単勝5〜15倍で前走4着以下」は135％。先に準じて、配当に応じて分配する計算式では143％。

　ただし、オッズを示したのは、血統の傾向をわかりやすくするため。オッズは直前まで動きますから、実際の購入の判断基準にオッズだけを使うのは現実的ではありません。

　ボクの場合はオッズを90％以上の精度で当てる「推定オッズ」(亀谷ホームページで公開中)を使って買う馬を決めます。なお、推定オッズが買いのパターンに該当すれば当日オッズは仮に4倍でもプラスになることも証明されています。

　あまりにも異常なオッズ低下であれば、もちろん期待値は下がるのですが、それは30分前のオッズの動きでもわかりますからね。

　なお、亀谷ホームページでは「週末の全出走馬」の系統を無料公開しています。ご活用ください。エーピーインディ系、フォーティナイナー系以外ではエンパイアメーカーも同じように注目の名血です。

　ところで、ノーザンファームは父エーピーインディ系かフォーティナイナー系の馬は全体の1％ほどしか生産していません(輸入馬に頼る面もありますが)。これが「おいしい血統パターン」を生み出し続ける原因にもなっているのです。

　ただし、この現状をノーザンファームが見過ごしているわけはないのですが…とりあえずそこまで考えなくても、今はおいしい馬券が取れるはずです。

　参考までに3日間開催の古馬混合ダート1400mは土曜は京都7R。東京8R。日曜は東京6・10・12R。京都の12R。月曜は東京7・11R。京都12Rです。

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