こなしてきた距離の幅は広い
前走、マイルCSを勝った
ミッキーアイル(父ディープインパクト)と、アタマ差2着の
イスラボニータ(父フジキセキ)が再度対戦する。
ミッキーアイルの芝1400mは【2-1-0-1】。今春の阪急杯を1分19秒9で逃げ切り、14年のスワンSも早めに先頭に踊り出て、1分20秒3で勝っている。1200mはちょっと短いが、1400〜1600mがベストのスピード型。ここもまず崩れる危険はない。だが、前走のマイルCS2着に、あれで精一杯とは思えない印象があるので、もう一回イスラボニータの方から入りたい。
イスラボニータのこなしてきた距離の幅は広く、1600mから日本ダービーの2400mもなんとかこなしてきた。ベストは1600m〜2000mまでと考えるのがふつうだが、今回の1400mを意外や平気でこなし、ミッキーアイルを逆転するシーンまであるのではないか、そういう可能性はある。
前走のマイルCSでは、4コーナーを回ったあたりでは差し切れるのではないかというストライドだった。しかし、スパッと切れることはなく、斜行して降着寸前のミッキーアイルをアタマ差まで追い詰めたにとどまっている。
調教で見せる鋭さ満点のフットワークは、実戦よりもっと鋭利に映る。高い総合能力でマイルも、時には2400mまでこなしたが、1400mくらいの短距離ならもっと切れるのではないか。マイラー系の中でも本来は、短距離タイプ寄りだったのかもしれない。
まずスピード負けはない。多くが1200m〜1600mを中心に活躍したフジキセキの代表産駒。母の父はコジーン(その父カロ)。祖母の父はクラフティプロスペクター。パンチ力あふれるスピード色の濃い組み合わせである。
初の1400mに挑戦するイスラボニータの、ここまでのイメージを変える鋭いレースに期待する。大穴は7歳の
サンライズメジャーか。