◆適性の高さとデキの良さを評価 6月からのクラス移動に関係している4歳馬は計4頭いるが、5月までオープンクラスだった4歳馬は、
プレスティージオ(57キロ)、
レッドゲルニカ(58キロ)の2頭だけ。当然、ハンデは重くなった。
残り2頭の4歳馬は、条件再編成を挟んで1000万条件を連勝した
シュナウザー(56キロ)と、前回1000万下を勝って1600万条件に盛り返してきた
ワンダーリーデル(55キロ)。
1600万条件で実際には戦っていないシュナウザー(父ゼンノロブロイ)のランクがもっとも低いことになるが、コース、距離適性と、目下のデキの良さを評価して上昇中のシュナウザーから入りたい。
まだキャリア7戦だが、東京のダート1600mに集中して出走し、5戦【3-2-0-0】。そのうち4戦が今回の田辺騎手とのコンビで【2-2-0-0】。連対パーフェクトの成績を残し、先行抜け出しの正攻法で1分35秒台の記録が2回あるのでまだまだ強くなりそうである。幸い強力な同型の先行馬は少なく、今回もすんなり先行できる可能性が高い。
父ゼンノロブロイは、母の父がマイニング(その父ミスタープロスペクター)であることも関係し、その産駒のダート適性は高い。
シュナウザーの場合は、母がA.P.インディ産駒のアメリカ血統であり、母の競走成績こそ平凡だが、シュナウザーの半姉オールドパサデナ(父エンパイアメーカー)はダート戦だけの出走で【5-4-1-5】。オープンまで出世している。
また、輸入される前の産駒ゼットヒューマー(父ディストーテッドヒューマー)は、北米でダート8.5ハロンのGIII勝ちを中心に、5シーズンにわたり34戦【6-2-8-18】のタフな成績を残し、シュナウザーの祖母にあたるチップも、ダート8.5ハロンのGII勝ちを中心に23戦【10-3-1-9】の成績がある。
シュナウザーは父母ともに早熟系ではないから、軌道に乗ったいま、たちまちオープン出世も可能だろう。
相手本線は、前出の4歳レッドゲルニカ、プレスティージオ、今度はハンデが軽くなったタフな牝馬
クロフネビームス。