◆相手妙味は、同じく左回り向きの上がり馬 フルゲート15頭中の12頭までが負担重量「54〜56キロ」というハンデ戦らしくないハンデ戦。実力拮抗というより、みんな似たり寄ったりか。
中では、条件再編成でオープンから移動してきた4歳牝馬スミレだけが負担重量増(オープンの前2戦より3キロ増の55キロ)なので、事実上のハンデ頭は牝馬の
スミレということになるが、ここ2戦のオープンでは12着、13着であり、この1600万下を勝った3走前は、「52キロ」だった。一応成績上位、ランキング上位とはいえ、一気に牝馬の3キロ増で、背負い頭は有利ではない。
これなら前々走、休み明けの1600万下を定量57キロでベストマッチョと首差同タイムの2着、前回は定量57キロで0秒2差の4着している
エイシンバランサー(父ゴーストザッパー)の56キロのほうが有利な負担重量に思える。
父ゴーストザッパーは、米ダート10FのBCクラシック勝ち馬。その父オーサムアゲインも同じくBCクラシック勝ち馬。母の父ミゼンマスト(その父コジーン)もスプリンターという成績ではないから、集中して出走のダート1200〜1400mが本当にベストかどうか難しいところがあり、ムラの多い成績である。
ただ、父母両系ともにアメリカ血筋らしく、ダート左回りの方が成績がいいこと。スパッと伸びるわけではなく、好位から力ずくで抜け出してくるようなレース運びなので、直線の短いコースが多い右周りで馬群に揉まれるより、多少ともバラける直線の長いコースが多い左回りの方が合っている。
通算【4-5-0-9】といういかにも脆そうな成績だから、嫌うか、能力を信じるかである。少々揉まれても、こういう組み合わせの新潟ダートは、コーナーがきつく追い込みにくいので、好位追走可能なエイシンバランサーの好走の可能性は高いと考えたい。相手妙味は、同じく左回り向きの上がり馬
コンテナと、新潟ダート【3-1-0-1】の
ドリームドルチェ。