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好位追走可能で好走の可能性は高い/越後S

  • 2017年08月04日(金) 18時00分


◆相手妙味は、同じく左回り向きの上がり馬

 フルゲート15頭中の12頭までが負担重量「54〜56キロ」というハンデ戦らしくないハンデ戦。実力拮抗というより、みんな似たり寄ったりか。

 中では、条件再編成でオープンから移動してきた4歳牝馬スミレだけが負担重量増(オープンの前2戦より3キロ増の55キロ)なので、事実上のハンデ頭は牝馬のスミレということになるが、ここ2戦のオープンでは12着、13着であり、この1600万下を勝った3走前は、「52キロ」だった。一応成績上位、ランキング上位とはいえ、一気に牝馬の3キロ増で、背負い頭は有利ではない。

 これなら前々走、休み明けの1600万下を定量57キロでベストマッチョと首差同タイムの2着、前回は定量57キロで0秒2差の4着しているエイシンバランサー(父ゴーストザッパー)の56キロのほうが有利な負担重量に思える。

 父ゴーストザッパーは、米ダート10FのBCクラシック勝ち馬。その父オーサムアゲインも同じくBCクラシック勝ち馬。母の父ミゼンマスト(その父コジーン)もスプリンターという成績ではないから、集中して出走のダート1200〜1400mが本当にベストかどうか難しいところがあり、ムラの多い成績である。

 ただ、父母両系ともにアメリカ血筋らしく、ダート左回りの方が成績がいいこと。スパッと伸びるわけではなく、好位から力ずくで抜け出してくるようなレース運びなので、直線の短いコースが多い右周りで馬群に揉まれるより、多少ともバラける直線の長いコースが多い左回りの方が合っている。

 通算【4-5-0-9】といういかにも脆そうな成績だから、嫌うか、能力を信じるかである。少々揉まれても、こういう組み合わせの新潟ダートは、コーナーがきつく追い込みにくいので、好位追走可能なエイシンバランサーの好走の可能性は高いと考えたい。相手妙味は、同じく左回り向きの上がり馬コンテナと、新潟ダート【3-1-0-1】のドリームドルチェ

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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