◆菊花賞ではキタサンブラックと僅差
6歳リアファル(父ゼンノロブロイ)は、現8歳の9勝馬クリソライト(父ゴールドアリュール)、宝塚記念など6勝もした牝馬マリアライト(父ディープインパクト)の下になる。
半弟ではなく、それぞれの父はみんなサンデーサイレンス直仔なので、クリソライト、マリアライト、それに現3歳のエリスライト(父ディープインパクト)も、リアファルからすると「4分の3(以上)同血」の、きょうだいになる。
また、先週のアメリカJCCを勝ったルーラーシップ産駒のダンビュライト(母タンザナイト)とは、「いとこ」の間柄だが、それぞれの父方祖父と、母方の祖父(サンデーサイレンスと、キングマンボの直仔)が逆になっているだけの血統図であり、形容するのは難しいが、血統図では「8分の5同血」となり、いとこというよりは兄弟にも近い。
その6歳リアファル、長い脚部難の休養があり、6歳とはいいながら13戦【4-2-2-5】だけ。3歳秋には神戸新聞杯を逃げ切り、キタサンブラックの勝った菊花賞は0秒1差の3着。直線で抜け出すとゴール寸前まで先頭、もうちょっとで1番人気の菊花賞制覇を達成するところだった。約1年休んだあとの金鯱賞2000mは0秒2差の1分59秒9。
5歳時にはまた約1年の脚部難の休養があり、前回のダート1800mは9着(1秒3差)だが、大きくバテたわけではなく、テン乗りの津村騎手は大変な期待馬の2度目の故障明けをわかっているので、馬群に飲み込まれそうになった3コーナーからはムリしなかった印象がある。
この中間、ビシッと追って芝に出走してきた。神戸新聞杯→菊花賞当時に示した能力が全開できるかは、陣営でさえ半信半疑にならざるを得ないが、前回の体つきには素晴らしいものがあった。復活なりさえすれば、文句なしにGI級である。
一族のダンビュライトも復活して軌道に乗ったばかり。タフな輸入牝馬キャサリーンパー(父リヴァーマン。母の父リボー)の伝える底力に期待したい。