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血統背景から道悪競馬でのマイナスはない/豊明S

  • 2018年07月06日(金) 18時00分


◆もまれない枠を引いたのは実に幸運

 函館も、福島も、中京もみんな土曜日の天気予報はかんばしくないが、明確に雨予報の「傘マーク」一色は中京コース。中間からすでに降雨量が多かったので、芝コンディションは「不良馬場(もしくは重馬場)」。中京ははっきり道悪馬場だろう。なまじの稍重発表などより、テーマを絞りやすい。土曜は中京に標準を定める。

 あくまでジャブ。軽く中京8Rのアオイサンライズ(父はステイゴールド。渋馬場のNHKマイルCを17番人気で勝ったピンクカメオの1歳上の半姉シルバートレインの産駒)に手を出してみる。ぼろぼろの成績だからこそ、ピンクカメオの一族。

 メインの芝1400mはレインボーフラッグ(父ジャングルポケット)から流したい。こういう道悪馬場で、もまれない1番外を引いたのは実に幸運。はね返る泥をかぶる危険が少ない。

 レインボー○○といっても、タフな芝だった今春の天皇賞を勝ったレインボーライン(父ステイゴールド)の一族ではなく、血統図に不良馬場の弥生賞を「大差」で独走したレインボーアンバー(父アンバーシャダイ)の名は出てこない。

 だが、レインボー○○の遠因になったと推測される祖母の父レインボークエストは、日本での代表産駒サクラローレルが示したように、パワーの欧州血統なので道悪競馬でのマイナスはない。

 母方のファミリーはイタリア育ち。祖母ラゲラは輸入牝馬。母レインボーシーカー(父ダンスインザダーク)は、02年の伊ダービー、03年の英チャンピオンSなど欧州のGIを6勝もしたラクティ(その父ポリッシュプレセデントは、ピルサドスキーなどの父でもある)の半妹になる。牝系が欧州タイプなので、渋馬場は悪くない。

 M.デムーロ騎手はテン乗りではなく、コンビで【0-1-1-1】。今度こそだろう。前出のイタリアを中心に大活躍したラクティは、最初のころM.デムーロとコンビを組み、【4-0-1-2】の良績があった。重でも不良馬場でも勝っている。M.デムーロはこういうことを忘れる男ではなく、だいたい、本人からして道悪巧者でもある。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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