【関越S予想】年度末の種牡馬総合ランキングを占いながらひも解く
ハーツクライ晩年の産駒の逆襲に期待
今年の種牡馬総合ランキングの順位は(7月27日終了現在)、前2年とまったく同じ順で、「1位ディープインパクト、2位ロードカナロア、3位ハーツクライ…」。
ただ、2012年からランキング1位に君臨したディープインパクトの事実上の最終世代は現3歳なので、2位、3位との差はごくわずかになった。4位ドゥラメンテとも差がなくなっている。年度末の順位はどうなるのだろう。
今年を含め、最近10年の総合種牡馬成績「5、3、3、4、4、3、2、3、3、3」となるハーツクライの最終世代は1歳馬。その頭数は限られるが、2歳、3歳世代の産駒数は揃っている。最大のライバルだったディープインパクトより、2年多く送り続けた産駒の活躍で一矢報いること(ランキング1位)は可能だろうか。今年か、来年には少しそのチャンスが残っている。
関越Sには、グレートマジシャン、ヤマニンサンパなど、人気のディープインパクト産駒が5頭も揃っている。ハーツクライ産駒はグラティアスただ1頭。まとめて逆転は難しいだろうが、こういうレースで賞金を積み重ねないと追いつけない。
3歳ドウデュース(凱旋門賞挑戦)を筆頭に、ジャパンDダービーを制したノットゥルノ、同じく3歳ダノンベルーガ、マテンロウレオなど、若いグループに駒は揃っている。ハーツクライ晩年の産駒の逆襲に期待して、4歳グラティアスの成長力に期待したい。5歳牝馬レシステンシア(父ダイワメジャー)の下らしく、ここ3戦はマイルで差のないレースをしているが、京成杯など過去の2勝は2000m。今回の1800mの方が合うはずだ。母マラコスタムブラダ(ARG)は、アルゼンチンの2200mのG1、G2を勝っている。
ディープインパクト産駒の人気馬以外では、牝馬クールキャット(父スクリーンヒーロー)、イクスプロージョン(父オルフェーヴル)が連穴候補。