スマートフォン版へ

【新潟日報賞予想】ハンデ戦にふさわしい混戦模様

  • 2022年08月05日(金) 18時00分

ハンデの穴から3歳牝馬を狙う


 新潟日報賞がハンデ戦の距離1400mになったのは2013年以降。過去9回、年によってレベル差は生じるが、馬券に絡んだ計27頭の平均ハンデは、「54.72」キロ。勝ち馬は「2、6、10、6、4、7、7、2、10」番人気だった。

 今年は、18頭中16頭までがハンデ「54キロ」以下であり、55キロの牡馬はたった2頭だけ。少なくとも全体レベルが高い年とはいえない。例年以上に、波乱は避けられない組み合わせだろう。

 5歳牡馬ワンスカイ、4歳牡馬ブルーシンフォニーの2頭がハンデ55キロ。しかし、この時期の基本の負担重量(馬齢重量57キロ)を考えると、実際にはベースより2キロ軽いハンデともいえる。一方、この時期の3歳牝馬の馬齢重量は52キロなので、アルーリングウェイの52キロ、同じく3歳牝馬シナモンスティックの51キロは、最軽量ではなく、実際は軽ハンデではないと考えることができる。

 3歳牝馬シナモンスティックは新潟芝1400m【1-2-0-0】。父は、しぶとい先行力でNHKマイルCを押し切った芦毛のジョーカプチーノ(その父マンハッタンカフェ)。母マイネデセールは、新潟芝1400mは1戦1勝。その父マイネルラヴは芝1400mのセントウルS、さらにスプリンターズSなど短距離重賞3勝。

 シナモンスティックの3代母メイワキミコ(皐月賞馬ハワイアンイメージの半姉)は、スプリンターズSを2連覇した快速牝馬でもあり、2走前の好内容から、ここでも十分に通用すると思える。

 アルーリングウェイ(父ジャスタウェイ)は、定量55キロの桜花賞を8着とはいえ、勝った2冠牝馬スターズオンアースとは0秒2差だけ。1400m通過地点では、先頭に並びかけていた。その地点の1分21秒4は平凡でも、平坦に近い新潟で55→52キロなら、大幅な時計短縮が可能だろう。

 軽ハンデのようにみえて、実際にはそうではないからこそ、能力を評価された3歳牝馬2頭を中心に、動きの良かったエルカスティージョ、ビアイ、グリンデルヴァルトなど牝馬に手を広げたい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング