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【関屋記念予想】好相性のキングカメハメハの血、惜敗続きにピリオドを

  • 2022年08月13日(土) 18時00分

快速重賞らしい上がりタイムの決着なるか


 今年は馬場状態の変化をもたらす降雨はあるだろうが、新潟の芝コースは水捌け抜群。飛ばすタイプは少ないが、快速重賞らしく上がりタイムの速い決着が考えられる。

 2走前に阪神1400mを1分19秒8(レコードと0秒6差)で乗り切り、前回のGII京王杯SCをバランスの取れた好時計1分20秒3で乗り切っているスカイグルーヴに期待したい。

 京王杯SCのレース全体は「最初12秒3-(中間1000m55秒7)-最後12秒2」=1分20秒2。スカイグルーヴは1600mの経験は1回だけだが、完成期に近づいた現在、こういう内容の濃い東京1400mを好走したなら、新潟1600mに心配はない。

 父キングカメハメハ(2019年8月、18歳で他界)はロードカナロアなど有能な後継馬に恵まれて、大きな種牡馬群を形成している。自身の総合種牡馬ランキングは、今年を含め14年間もランキングベスト10以内、2010・2011年には連続して1位。

 さらに7年連続2位の記録もある。産駒はJBISサーチによると8月12日終了時点、全国で1691頭が出走(史上2位)。総勝利数は4376勝(史上3位)に達する。

 関屋記念では、エーシンリターンズが2012年2着。ダノンリバティが2016・2017年に2着、3着。孫の代になって、父方祖父として2020年にトロワゼトワル(父ロードカナロア)、2021年にカラテ(父トゥザグローリー)が連続して2着。たまたま勝ち馬はいないが、さすがにそろそろだろう。

 キングカメハメハは後継種牡馬だけでなく、母の父としての影響力がすごい。次週の札幌記念で連覇を狙うソダシや、ジオグリフ、デアリングタクトなどの活躍で今年を含む最近5年、総合ブルードメアサイアーランキング「3→2→1→1→1」位。13年間もトップ独走のサンデーサイレンスに代わって首位に立っている。

 スカイグルーヴは、父エピファネイア、母の父キングカメハメハ、祖母の父はサンデーサイレンス。そこで生じたサンデーサイレンス「4×3」まで同期の牝馬3冠馬デアリングタクトと同じだ。気性面で成長したいま、1600mは適距離だろう。

 単・複主力に、連の相手本線は平坦コース向きエアファンディタ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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