【関屋記念予想】好相性のキングカメハメハの血、惜敗続きにピリオドを
快速重賞らしい上がりタイムの決着なるか
今年は馬場状態の変化をもたらす降雨はあるだろうが、新潟の芝コースは水捌け抜群。飛ばすタイプは少ないが、快速重賞らしく上がりタイムの速い決着が考えられる。
2走前に阪神1400mを1分19秒8(レコードと0秒6差)で乗り切り、前回のGII京王杯SCをバランスの取れた好時計1分20秒3で乗り切っているスカイグルーヴに期待したい。
京王杯SCのレース全体は「最初12秒3-(中間1000m55秒7)-最後12秒2」=1分20秒2。スカイグルーヴは1600mの経験は1回だけだが、完成期に近づいた現在、こういう内容の濃い東京1400mを好走したなら、新潟1600mに心配はない。
父キングカメハメハ(2019年8月、18歳で他界)はロードカナロアなど有能な後継馬に恵まれて、大きな種牡馬群を形成している。自身の総合種牡馬ランキングは、今年を含め14年間もランキングベスト10以内、2010・2011年には連続して1位。
さらに7年連続2位の記録もある。産駒はJBISサーチによると8月12日終了時点、全国で1691頭が出走(史上2位)。総勝利数は4376勝(史上3位)に達する。
関屋記念では、エーシンリターンズが2012年2着。ダノンリバティが2016・2017年に2着、3着。孫の代になって、父方祖父として2020年にトロワゼトワル(父ロードカナロア)、2021年にカラテ(父トゥザグローリー)が連続して2着。たまたま勝ち馬はいないが、さすがにそろそろだろう。
キングカメハメハは後継種牡馬だけでなく、母の父としての影響力がすごい。次週の札幌記念で連覇を狙うソダシや、ジオグリフ、デアリングタクトなどの活躍で今年を含む最近5年、総合ブルードメアサイアーランキング「3→2→1→1→1」位。13年間もトップ独走のサンデーサイレンスに代わって首位に立っている。
スカイグルーヴは、父エピファネイア、母の父キングカメハメハ、祖母の父はサンデーサイレンス。そこで生じたサンデーサイレンス「4×3」まで同期の牝馬3冠馬デアリングタクトと同じだ。気性面で成長したいま、1600mは適距離だろう。
単・複主力に、連の相手本線は平坦コース向きエアファンディタ。