Hペースになる可能性は低い
4歳牝馬ソダシ(父クロフネ)は、これまで3勝したGIを中心に芝のレース【7-0-0-3】。快勝するか、完敗か両極端の成績。2400mのオークス8着は距離のカベ。秋華賞2000mの10着はイラついてゲートにぶつかる不利。歯がぐらついて出血していたとされた。
前回の札幌記念の5着は前年より全体の流れが厳しく、男馬相手の洋芝2000mで力負けと同時にスタミナ切れとされる。
今回は牝馬同士。芝1800m以下なら【6-0-0-0】。Hペースになる可能性は低く、現在はおさまっているので、難しい気性が頭をもたげない限り、まず凡走はないと思える。
過信は禁物だが、このあとは11月のマイルCSの予定。ワンターンの東京1800mはヴィクトリアマイルの東京1600mとほとんど形態は同じ。そのヴィクトリアマイルの自身の中身は推定「47秒1-45秒1」=1分32秒2。スローに近い流れを、後半に加速して力強く抜け出している。4歳秋の完成したソダシをみたい。
速くなりそうもない流れを想定すると、一応、先行もできる自在型サトノセシル(ルメール騎手)には要注意だが、買いたいのは、緩いペースの方が切れると思える4歳クールキャット(父スクリーンヒーロー)。前走1800mを1分45秒0。昨春はフローラS(東京2000m)を上がり33秒4で差し切っている。
もう1頭、先週8勝した戸崎騎手のラヴユーライヴ(父ディープインパクト)。昨秋の米BCフィリー&メアターフなどG1・4勝ラヴズオンリーユーの全妹。まだランクは下だが、2走前はサトノセシルと0秒3差だけ。東京コースなら逆転がある。