【チューリップ賞予想】桜花賞へのステップレースでバースクライに注目
このレースで桜花賞の動きも変わる?
桜花賞の最大のトライアルは、5週間後(4月9日)の桜花賞と同じ阪神1600m。
その結びつきは強い。過去30年の桜花賞馬のうち、半数の15頭の前走がチューリップ賞(重賞になる以前を含めて)であり、また最近10年、馬券に関係した計30頭中18頭の前走がチューリップ賞でもある。
ただ、近年の出走スケジュールは大きく変化している。桜花賞馬の前走は、最近6年連続して「阪神JF、シンザン記念、クイーンC…」などチューリップ賞ではない。トライアル組ではなく、もっと間隔を空けた馬が勝っている。今年だと、阪神JFから直行する予定のリバティアイランド(父ドゥラメンテ)のように。
人気の中心は、阪神JFは大外で出負けし、最後の直線では狭くなる2度も不利のあったドゥーラ(父ドゥラメンテ)だろう。もしここを勝つと、桜花賞では阪神JFを快勝したリバティアイランドに次ぐ評価になる可能性もある。
チューリップ賞組は最近6年の桜花賞で、5回まで2着は死守している。そのためチューリップ賞が順当だと、桜花賞も比較的平穏なパターンが多く、チューリップ賞が波乱だと桜花賞も波乱含みの勢力図になる。
桜花賞路線の中で、近年はあまり評価されない1月の紅梅S1400mを2着したバースクライ(父ハーツクライ)に注目したい。稍重で1分21秒9のタイムは目立たないが、直線は外を回って上がり最速の34秒6。追っての切れが光った。1600mの方が合う。
阪神1600mの新馬を上がり33秒1で勝った時の2着馬ベルシャンブルは、次走の芝1600mを1分34秒1で快勝している。
母ティップトップ(父ドバウィは、2022年の英愛チャンピオンサイアー)は、2021年の英ダービー馬アダイヤー(父フランケルは、2022年の欧州リーディングサイアー)とイトコの間柄。アダイヤーの母も名種牡馬ドバウィの産駒になる。