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【弥生賞予想】キャリア2戦での勝利 “4頭全て”がのちのGI馬

  • 2023年03月04日(土) 18時00分

経験浅い新星の台頭に注意


 今年はクラス分け賞金「400万」馬が8頭もいる。同じ10頭立てでも「タイトルホルダー、シュネルマイスター、ダノンザキッド(みんな400万ではなかった)」が1、2、3着した2021年とは異なるが、逆に、まだキャリア2戦の馬が4頭もいる。

 近年、キャリア2戦で勝った馬が「2001年アグネスタキオン、2005年ディープインパクト、2015年サトノクラウン、2016年マカヒキ」。4頭もいて、全馬がのちのGI馬に育っている。新星には十分注意したい。2戦だけのタスティエーラは、そのサトノクラウンの初年度産駒。父子制覇もありえる。手がけるのは父と同じ堀宣行調教師だ。

 また、内枠から積極策に出そうな2戦のレヴォルタードの母バウンスシャッセは、春の中山が大好きで、3月のフラワーCと、3月の中山牝馬Sを勝っている。

 軸馬として、すでに7戦しているトップナイフ(父デクラレーションオブウォー)に期待したい。スケールで上回る大物ではないが、自在性を身につけているので、ライバルの出方しだいでどんな形になっても大きくは崩れないと思える。

 出走数を絞る近年と異なり、弥生賞の歴史の中にはここまでキャリア7戦以上だった勝ち馬が13頭もいる。ただ、その13頭の皐月賞成績は【1-1-3-6】(不出走2頭)。という厳しい記録がある。勝ったのは、ハードトレーニングで知られ、弥生賞までの史上最多キャリア10戦の1970年のタニノムーティエだけ。当時は3週後だったスプリングSも勝ち、皐月賞を制し、実に15戦目に日本ダービーを勝っている。

 現代は、使うとすぐ大手育成牧場に帰って再鍛錬。出走レースを絞る手法もあれば、トップナイフを管理する昆貢調教師のように在厩期間を長くして「使いながら着実に馬を育てる」流儀もある。どっちがいいということではない。昆師はグレード制導入の1984年以降、1994年ナリタブライアン、2006年メイショウサムソンと並んで、そのとき最多11戦目になるディープスカイで2008年の日本ダービーを制している。

 今年は1勝馬(クラス分け賞金400万)ではないのは、グリューネグリーンと、トップナイフの2頭だけ。キャリア2戦の4頭の可能性に期待しつつ、このトライアル弥生賞ではトップナイフに期待したい。父デクラレーションオブウォーは英愛仏の8F-10Fを中心に13戦7勝。War Frontウォーフロント系の中では適性距離の幅が非常に広い種牡馬。祖母ビクトリーマッハは、テイエムオペラオーの半姉。タフな成長力があって不思議ない。相手本線は前出タスティエーラと、レヴォルタード。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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