【ニュージーランドT予想】桜花賞出走叶わなかった牝馬が好気配
まだこの時期GI馬断然とはいえない
今年のドルチェモア(父ルーラーシップ)と同じように、前年の朝日杯FS(旧朝日杯3歳S)の勝ち馬が、翌春のニュージーランドTに出走してきたケースは史上3回。
2000年エイシンプレストン、2008年ゴスホークケン、2011年グランプリボス。当然、みんな1番人気だったが、その成績は順に「1着、12着、3着」だった。
消長の激しかった外国産馬が主役の時代も含まれるので、近年とは状況が異なるが、負担重量の増加はなくても、まだこの時期だからGI馬断然とはいえない。
ドルチェモアは、初戦圧勝のあと、2戦目のサウジアラビアRCでは前半1000mを57秒8で飛ばしたグラニットを捕らえて1分33秒4で快勝。朝日杯FSでは好スタートから一旦下げ、自身「58秒1-35秒8」のバランスで1分33秒9。ここまで無敗の3連勝。
今回の組み合わせならたしかに一歩リードと思える。2013年の桜花賞馬アユサンの産駒でもある。中間の力強さ満点の好調教からさらなる上昇と、内寄りの好枠を引いた幸運もあるので軸馬として期待するが、サウジアラビアRC、朝日杯FSのタイム(中身)は、この世代のトップマイラーとするにはまだかなり物足りないのも事実。
賞金ボーダーが高すぎて桜花賞出走がかなわず、こちらに回ってきた牝馬がなんと5頭もいる。中ではクイーンCで、桜花賞の人気馬ハーパーと同タイムの3着だったモリアーナ(父エピファネイア)の好気配が目立つ。
中山のフェアリーSを小差2着のメイクアスナッチ(父ルーラーシップ)、絶好枠から行けそうなチューリップ賞0秒1差4着のルミノメテオール(父エピファネイア)。この3頭の牝馬を、展開ひとつ、馬場の回復しだいでドルチェモア逆転も可能な相手としたい。牡馬では先行できるエエヤンが相手の筆頭。