スマートフォン版へ

【京王杯SC予想】フルゲートは外枠有利の歴史あり?

  • 2023年05月12日(金) 18時00分

馬場状態も微妙で、フルゲートの大接戦必至


 京王杯SCはそれほど波乱の重賞ではないが、フルゲート18頭立ての年は難しい結果が多く、なぜか不利と思われる外枠の馬が快走してきた歴史がある。

 5歳牝馬アヴェラーレ(父ドゥラメンテ)は、まだ3勝クラスを勝ったばかり。日曜のヴィクトリアマイルにもダブル登録があったが、予定騎手と、相手関係も考慮してこちらに回ってきた。格上がりでいきなりGIIの別定戦はいかにも不利。ただし、東京芝の1400mに限れば【2-1-0-1】。距離はベストだ。ルメール騎手とのコンビで全4勝中の3勝を記録してもいる。

 外国産馬の母アルビアーノは2015年のNHKマイルCを2着し、秋には1400mのGIIスワンSを制している。その半妹コヴフェフェは米の3歳牝馬チャンピオン。米牝馬チャンピオンスプリンターでもあった、3代母の全妹になるヤマニンパラダイスは現在の阪神JFを勝ち、5歳時にはこの京王杯SCを小差の3着馬。

 4代母アルセアは北米のG1を3勝。牡馬相手のアーカンソーダービーを制し、ケンタッキーダービーにも挑戦した。

 アヴェラーレは前回、重馬場を上がり最速で勝った牝系の伝えるパワーがあると同時に、またまた対戦するレッドモンレーヴとは3走前の秋色Sではハナ差同タイム1分32秒0の3着で、上がり33秒3は上回っていた。

 馬場状態も微妙で、フルゲートの大接戦必至だが、目下のデキは上々。最近は出遅れグセも解消している。別定とはいえ55キロの負担重量なら差はない。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング