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【平安S予想】大半の馬に京都ダート実績がなく波乱の予感

  • 2023年05月19日(金) 18時00分

最近10年間の勝ち馬は、9頭までが「4-5」歳馬


 3月の「マーチS」、4月の「アンタレスS」あたりまでは、ダート重賞路線はベテラン6歳以上馬の好走が少しも珍しくなかったが、まもなく2歳戦が始まる時期とあって、世代交代が進んでいる。

 まだまだ能力減を見せていないベテランを侮ってはいけないが、このレースの最近10年間の勝ち馬は、9頭までが「4-5」歳馬によって占められている。

 改修期間があったので、大半の馬に「京都ダート」の実績がないことと、パワーの必要な交流重賞の好走馬が多い点がポイント。負担重量も考えると波乱もありえる。

 5歳ヴァンヤール(父タートルボウル)は3歳夏まで未勝利で、公営で2勝してJRAに再入厩したやや遅咲きタイプ。でも、再転入後にしだいに本物になり、3走前のスタートでの落馬を別にすると、目下オープンで「2、2、2」着。

 前回は1800mを1分49秒6の自己最高タイムで乗り切り、現在5連勝中の注目馬プロミストウォリアを半馬身まで追い詰めている。ダート1800mの自身の走破時計を5戦連続して短縮しているから、目下の充実は本物だろう。時計の速くなりがちな京都のダートは合うはずだ。

 人気のグロリアムンディも5歳馬。強敵の筆頭。好調続くハギノアレグリアス、前回、京都のダート1800mで勝った4歳タイセイドレフォン、ダート1900mでも勝っている5歳メイショウフンジンがこれに続く。右回り巧者でも4歳ノットゥルノはいきなりの59キロが心配なので押さえにしたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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