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【江の島S予想】キャリアの浅い期待馬 カムバック初戦に注目

  • 2023年06月23日(金) 18時00分

菊花賞は完敗だが、大敗ではなかった


 4歳牡馬ドゥラドーレス(父ドゥラメンテ)は、ここまでリフレッシュ放牧の休養などを重ねながら【3-0-2-1】。今回は3歳秋の菊花賞以来、約8カ月ぶりの一戦。

 問題は体調面だが、3戦目の毎日杯3着以外はすべて休み明けに相当するスケジュールで、大きく崩れたことがない。ここまで6戦、菊花賞以外はすべて中距離1800-2000mで「上がり最速」を記録している。

 菊花賞の4着はさすがに完敗だが、当時は2勝クラスを突破したばかり。さらに休養明けに近い日程で、初の長丁場。快レコードで勝ったアスクビクターモア、小差3着のジャスティンパレスと「1秒0-0秒9」差なら大敗ではない。3コーナーから4コーナーにかけて外に大きく振られるロスもあった。

 まだキャリアの浅い期待馬だけに仕上げは、慎重で入念。ベストと思える2000mで今回の相手なら、当日の気配チェックは大切だが、まず崩れないだろう。この後が楽しみになるカムバック初戦に注目したい。

 もうあまりに巨大なファミリーになりすぎて珍しくないが、祖母ランズエッジ(父ダンスインザダーク)は、ディープインパクトの4分の3同血の妹。ドゥラドーレスの、サンデーサイレンスの「3×4」はごく自然な配合の成り行きだった。幸い今回は東京芝2000mでの枠順にも恵まれた。

 直前は控えめでも、最後10秒台でまとめた1週前の動きが素晴らしかったチャックネイト、もっとも順調にきているデコラシオンと、リフレーミングが本線。穴馬はスパイラルノヴァ。長期休養明けのロジハービンは動き一歩なので当日の気配しだい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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