今回のメンバーは恵まれている？

　人気の4歳馬ブローザホーン(父エピファネイア)は、2番人気になったGIII函館記念2000mを2着のルビーカサブランカとアタマ差同タイムの3着。4コーナー手前から、岩田康誠騎手らしくインを狙う作戦に出たが、ちょっと進路選択が難しい位置と、微妙な馬場(稍重)でいかにも惜しい3着だった。まだ脚は残っていた。

　だが、格上がりのオープンで強敵相手の初重賞挑戦とすれば、「条件さえ合えば、十分にオープンでも通用する手ごたえ」だった。今回のメンバーは函館記念と比べれば同じオープンとはいえ明らかに恵まれている。

　札幌は雨の予報もあるが、ブローザホーンは芝の稍重〜不良馬場【3-1-1-2】。少なくとも不利ではない。不良馬場で2着以下を5馬身も離した烏丸Sの直線をみると、むしろ重馬場巧者に近い。全4勝が2000m以上であり、相手に恵まれたここは勝ち切りたい。

　小柄な馬体に別定57キロは有利ではないが、相手の負担重量も軽くはない。難しいのは相手で、タフな7歳ダンディズム、サンアップルトン、6歳ベスビアナイトを伏兵として買いたい。

「新潟日報賞」は3勝クラスとはいえ、背負い頭が56キロでは全体レベルはあまり高くない。ニシノラブウインク(父エピファネイア)は前走、ハンデ56キロ以上馬が5頭いた組み合わせを粘って0秒2差2着。初めての1400mを1分19秒9(上がり33秒9)はかなり価値がある。相手に強力な先行型は多くない。2歳夏のマイル戦ではサークルオブライフ(アルテミスS1着→阪神JF1着)に食い下がって2着、3歳春のフラワーCは秋華賞馬スタニングローズの小差2着だった。