【札幌2歳S予想】鞍上も絶賛の“切れに切れる”有力馬
勝負強いタイプに育ちそうに思える
人気を分け合うことになるガイアメンテ(父ドゥラメンテ)と、阪神で勝って札幌に遠征してきたギャンブルルーム(父キズナ)は、同じノーザンファームの生産場で、同じサンデーレーシングの所有馬。それだけでなく、種牡馬ドゥラメンテの3代母は名牝ダイナカール(父ノーザンテースト)であり、ギャンンブルルームの場合は母方の3代前がダイナカール。同じファミリーの送った名種牡馬と、直牝系産駒の対戦であり、ギャンブルルームの祖母カーリーエンジェル(1990 父ジャッジアンジェルーチ)と、ドゥラメンテの祖母エアグルーヴ(1993 父トニービン)は、3歳違いの半姉妹になる。
ガイアメンテ、ギャンブルルームは、ともに大種牡馬サンデーサイレンスの血を内包しているのは当然で、ガイアメンテは父方の3代前に、ギャンブルルームはサンデーサイレンスの「3×4」になる。
重馬場の札幌芝1800mを1分52秒4(上がり36秒8)で2番手から楽々と抜け出したガイアメンテは、武豊騎手が「馬がしっかりしている。いいフォームで走れる」と絶賛するように迫力十分だった。
一方、良馬場の阪神芝1800mを1分48秒8(上がり33秒7)でインから差し切ったギャンブルルームは、松山騎手が「後方からになったが、ラストは切れに切れた」とやっぱり絶賛している。まだ2戦目の対戦であり、未来展望の出発点に過ぎないが、現時点での鋭さと勝負強さではギャンブルルームが一歩リードとしたい。サンデーサイレンスのクロスだけでなく、母はノーザンテーストの「4×3」。勝負強いタイプに育ちそうに思える。
2歳リーディングでトップを走るスワーヴリチャード産駒のパワーホールは、気性の勝ったタイプなので今回も先行策と思える。この馬が候補3番手。
新潟メイン「古町S」は前回の内容が光るバハルダールの切れ味が中心。母パーソナルレジェンドの12番仔ワセダハーツ(父ハーツクライ)を相手の主力にしたい。