2・3番手でも折り合いがつくウラカワノキセキに期待

　例年この時期は在厩馬の入れ替え(世代交代)も関係し、多頭数ではないレースもあるが、多頭数になることの多い3勝クラスのこのレースも珍しく10頭立て。

　4歳牝馬ウラカワノキセキ(父ヘニーヒューズ)は、中山1200mダートでは有利に展開する外枠を引き当てた。右回りダート1200m以下は通算【3-2-1-1】。最内枠で休み明けのため出遅れた一戦(昨年の浦安特別)以外、凡走したことがない。

　この3勝クラスに上がって【0-2-1-0】。今回は勝機だ。前走の会津特別(福島ダート1150m。16頭立て)では、最初から競り合いながら先頭を譲らない形になって、前半3ハロン33秒5。好位のパウオレ(現在3連勝中)にクビだけ差される2着にとどまったが、今回も対戦するサザンエルフ、アイスリアン以下には粘り腰で先着している。

　不良馬場の中山ダート1200mには1分10秒0のここでは最速の時計があり、良馬場でも1分10秒9がある。10頭立てで、幸い同型馬は少ない、2-3番手でも折り合える自在型なので、快調教を見せたデキの良さをフルに発揮できるはずだ。

　父ヘニーヒューズ(その父ヘネシー)は、全日本総合ダート限定サイアーランキング部門で2021年1位、2022年1位に続き、今年も現在1位。後継の新種牡馬モーニンは、2歳ダート戦で24頭が勝ち上がって、産駒はもう30勝。ダート限定新種牡馬ランキングのトップを独走中。総合新種牡馬ランキングもスワーヴリチャードの小差2位だ。

　相手本線は、前回とは一変の動きを見せたドリームビリーバーと、会津特別で差のない3-4着だったサザンエルフ、アイスリアン。