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【シリウスS予想】重いハンデ馬は過信禁物の傾向

  • 2023年09月29日(金) 18時00分

伏兵を探して買いたい


 シリウスSはまだ歴史の浅い重賞。この時期のダート2000mになったのは2007年からのこと。ハンデ戦ながら、GI級も含まれる重要な重賞だが、ハンデ頭は最近10年、複数いた場合も含めて【0-1-3-11】にとどまる。それどころか出発点の2007年から咋2022年まで、16年間連続してトップハンデ馬が勝ったことはない。距離が1400mだった2005年にブルーコンコルド(58キロ)が勝ったのを最後に、目下17連敗している。

 だからといって、58.5キロのサンライズホープ、ハギノアレグリアスが勝てない理由などひとつもないが、今年のメンバーでダート2000mを57キロ以上の負担重量で勝った馬が1頭もいないのも事実である。みんなダートの2000mのレースは経験が少ない。重いハンデ馬は過信禁物が傾向からのポイントか。

 4歳ヘラルドバローズ(父シニスターミニスター)に期待したい。いつも調教は動く馬だが、今週の6ハロン78秒5は自己最高。勝ち時計は2分04秒0前後だろうが、4走前の阪神ダート2000m2分04秒6は十分に更新できると思える。56キロなら争覇圏内のはずだ。

 父シニスターミニスターは、今年を含め最近3年全国ダート限定サイアーランキング「3位、2位、2位」。テーオーケインズ、まだ無敗の南関東の3冠馬ミックファイアの父であり、2000m級を得意にする産駒が多い。

 充実著しい6歳ハギノアレグリアス(父キズナ)は軽視できないが、ダート初戦を快勝した55.5キロのアイコンテーラーにも注意。また4歳トウセツは、父ダンカークも芦毛なら、母ピエリーナもその父チチカステナンゴゆずりの芦毛。前回、とても無理な大外から差し切ったように、意外性に満ちた芦毛馬だから侮れない。前走、大井で快走した3歳キリンジにも怖いところがあり、ヘラルドバローズから伏兵を探して買いたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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