【府中牝馬S予想】例年以上に好カード 波乱の多いGII重賞
人気は大きく割れること必至
牝馬3冠達成目前の2冠馬リバティアイランドのいる「秋華賞」と同週の、牝馬限定のGII重賞は、例年以上に候補のそろった好カードになった。もともと波乱の結果が多く、最近十数年、1番人気で勝ったのは2018年ディアドラだけ。
本物になったヴィルシーナ産駒のディヴィーナ。東京新聞杯を1分31秒9で0秒1差3着だったプレサージュリフト。エプソムCを小差2着のルージュエヴァイユ。昨2022年の勝ち馬イズジョーノキセキ…など、人気は大きく割れること必至。
4歳ストーリア(父リオンディーズ)の上昇度に注目したい。1993年の最優秀古馬牝馬だった3代母シンコウラブリイ(父カーリアン)は、1993年の毎日王冠1800mを当時のレコードで制するなど、全10勝中4勝が芝1800mだった。
その産駒ロードクロノス(父トニービン)も、記録した8勝中の4勝を芝1800mで挙げている。1997年のエプソムC1800mを勝ったタイキマーシャルはシンコウラブリイの半弟になる。
ストーリアの全4勝中3勝が1800mなのは、代を経ていてもファミリーの特徴通りなのだろう。強調できるのは、前走の関越S1800mでアドマイヤハダル(先週の毎日王冠1800mを0秒1差4着に快走)を、今回と同じ55キロで鮮やかに差し切っていること。
また、4走前の中山牝馬S1800mでは坂を上がってスルーセブンシーズ(凱旋門賞4着)に差されはしたが、0秒2差の2着していること。
まだ重賞未勝利なのでランキングは下だが、こと芝1800mの適性【3-3-0-2】では有力馬にまったく見劣らないと考えられる。
強敵ばかりなので、単、複中心に手広くいきたい。