【武蔵野S予想】冬の大一番への切符をかけた一戦 父母とも芝向きタイプながらダート転向馬に注目
若手の台頭目立つダート界
候補が揃った好カード。ダート界では全日本規模の重賞路線が整備されるのと呼応するように、3歳デルマソトガケが米BCクラシックで2着に快走し、公営競馬で無敗の3冠馬となったミックファイアには「チャンピオンズC」挑戦の展望があり、先週の「みやこS」は3歳セラフィックコールが5戦5勝で制している。かつてより若手の台頭が早くなった。
前走、初ダートの京都1400mを1分23秒3の好時計で圧勝した3歳ペースセッティング(父Showcasing ショーケーシング)に注目したい。父母両系ともに芝向きタイプであり、輸入牝馬の母ジェットセッティングは愛1000ギニーを制しているものの、母方は5代、6代とさかのぼっても活躍馬が少ない珍しいファミリー。
どうして突然、ダートで快走することになったのか不思議だが、逆に、だからこそ怖いところがある。かつての日本のダート巧者はニジンスキー系など、欧州の芝で活躍した種牡馬の産駒の方が多い時代があった。
ペースセッティングには強敵が揃いすぎたので、単、複中心。穴馬の1頭には快調教のタイセイサムソンを加えたい。
京都の「デイリー杯2歳S」には血統注目馬が多いが、ナムラフッカーもその1頭。新種牡馬の父スワーヴリチャード(父ハーツクライ)は現在2歳リーディング1位。
一方、3代母になるアイリッシュピース(父サンデーサイレンス)は、種牡馬ハーツクライの1歳上の全姉。全きょうだいクロス(2×3)となる凝った配合。前走はスローすぎて切れ味負けしたが、2週連続して動き抜群。マイルの方が合う可能性がある。