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【東スポ杯2歳S予想】期待の中心は代を経ても強い影響力を誇るストームキャット系

  • 2023年11月17日(金) 18時00分

きっと未来のGI級が含まれているはず


 2021年からGIIとなったこの重賞は、その2021年のイクイノックスを筆頭に、もう15年も連続して出走馬から後のGI馬(1頭は中山大障害馬)を輩出している。今年は全馬が1勝馬だけに難解だが、きっと未来のGI級が含まれているはずだ。

 中心に期待したいシャンパンマーク(父キズナ)の新馬戦2000mの時計はスローのため、あまりに平凡だが、自身の上がりは「推定11秒3-10秒8-11秒0」=33秒1になる。勝ち上がったあと、抜群の動きをみせている。半兄シャンパンカラー(父ドゥラメンテ)は今春のNHKマイルC勝ち馬だが、弟は中距離型と思える。欧州タイプの牝系に、父は重馬場の凱旋門賞4着馬。稍重程度の渋馬場なら苦にしないだろう。輸入牝馬バルドウィナ(1998)の一族で、祖母Baldovina(2004)の半妹ワンカラットは重馬場のオーシャンSを差し切っている。代を経ても強い影響力を誇るストームキャットの「3×4」も魅力だ。

 相手は絞り切れないが、フォルラニーニ(父エピファネイア)の母リナーテは6勝馬。その4分の3同血の兄は、菊花賞、有馬記念のサトノダイヤモンド。間違いなく成長する。

 シュトラウス(父モーリス)の母は2008年の「マイルCS」の勝ち馬。その10番仔。前回は出負けし、道中行きたがって差されたが、強敵相手と互角に戦った経験は強みになる。

 スローの新潟1800mとはいえ、上がり33秒4で快勝したファーヴェント(父ハーツクライ)も、ここで巻き返したいガイアメンテ(父ドゥラメンテ)も、シャンパンマークと同じキズナ産駒のショウナンラプンタも侮れないが、展開面で注目したいのは、逃げ切りでも後半に一気に加速(11秒7-11秒5-11秒4)して快勝した、追い切り絶好のミカエルパシャ(父エピファネイア)だ。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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