スマートフォン版へ

【白富士S予想】様々な展望が絡み合う重賞路線へのステップレース

  • 2024年01月26日(金) 18時00分

近年は4歳馬の活躍が目に付く


 グレード競走に次ぐ重要な競走と位置付けられるL(リステッド)競走には、ここをステップに重賞路線に乗りたい馬、少し相手が楽になるここで賞金を獲得したい馬、再び重賞路線の常連に戻りたい馬など、微妙に異なるさまざまな展望を持つ馬が出走する。

 近年の白富士S(東京芝2000m)の最も多い図式は、最近10回で5勝している人気の4歳馬の成績が良く(ここ2年は馬券に絡んだ6頭すべて4歳馬)、穴馬ならベテラン6〜7歳馬というのがパターン。ここで重賞路線に参入したい若い4歳馬向きのL競争といえる。

 再上昇に注目は【4-1-0-1】の5歳馬バトルボーン(父シルバーステート)だが、また今回も休み明け。決して軽視はできないが、過信もできない。

 順調な成長カーブを描くのは4歳馬ロードデルレイ(父ロードカナロア)。二走前の神戸新聞杯はレコード勝ちしたサトノグランツ、アタマ差2着サヴォーナに惜敗の4着だが、差は0秒1だった。それで通算【4-0-0-1】。格上がりだがここで一気に重賞路線に乗りたい。

 ファミリーは名門中の名門。5代母はBalladeバラード(USA)。祖母の半弟は種牡馬ダノンバラード(2013年のAJCCなどの勝ち馬)。左回りの2000mはここまで2戦2勝。前回の時計は平凡だがスローのためで、最後の2ハロン「10秒9-11秒2」の地点で一気に2馬身も突き抜けた。今年、大きな出世が期待できるはずだ。

 再上昇したい5歳馬バトルボーン、同じ4歳馬のシルトホルン(父スクリーンヒーロー)が強敵だが、伏兵は先週のAJCC勝ち馬チャックネイトと同じ堀厩舎所属で、同じ6歳のセン馬、同じR.キング騎手が騎乗するレインフロムヘヴン(父ドゥラメンテ)。バトルボーンの二走前、好時計で4連勝を達成した2022年秋のウェルカムS(東京2000m)。その時、鋭くアタマ差2着まで追い詰めた記録がある。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング