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【エルフィンS予想】近年はクラシック主要路線ではなくなってきた?

  • 2024年02月02日(金) 18時00分

2戦目でいきなり勝ち負けしないとクラシック快走は厳しい


 エルフィンSの勝ち馬は、1984年ダイアナソロン(4戦目に勝利)、1989年シャダイカグラ(6戦目)、1990年アグネスフローラ(3戦目)、1991年イソノルーブル(4戦目)、1997年キョウエイマーチ(4戦目)、1998年ファレノプシス(3戦目)、2007年ウオッカ(4戦目)、2011年マルセリーナ(3戦目)など、ずっと以前からここを勝って後のクラシックを制してきた。2着馬も多く、クラシック路線の有力な出世レースだった。また、みんなそれなりのキャリアがあった。

 しかし、近年は出走スケジュールの変化、調整技術の進歩、関東馬の巻き返しなどで、主要路線ではなくなっている。さらに最近10年では、2015年のエルフィンS1着(2戦目)のクルミナルが桜花賞2着。2020年の3冠牝馬デアリングタクトも2戦目にここを勝った。2023年のコナコーストが2戦目に2着して桜花賞2着。

 桜花賞までもう約2カ月。大半の馬が出走スケジュールを変えているので、ここがまだ2戦目で、それで結果を出すくらいでないと桜花賞では通用しない(出走も難しい)形が連続している。

 スウィープフィート(祖母スイープトウショウ)などすでにキャリア2戦以上の馬も決して軽視などできない組み合わせだが、クラシックで快走するには、LレースのエルフィンSを2戦目でいきなり勝ち負けしないと、候補からは一歩後退してしまう厳しいレースになりつつある。

 ここが2戦目になる今年の該当馬は、2戦目に札幌2歳Sを制し皐月賞馬となったジオグリフの半妹チルカーノ、母が北米のグレードレース2勝のブルーアイドガール、レースセンス満点のマーシーランの3頭。みんな新馬戦は1番人気ではなかったが、それでも勝って、今回の調教の動きが一変している点に注目したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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