スマートフォン版へ

【京都牝馬S予想】1600mでも勝ち星のあるくらいのマイラー型が有利?

  • 2024年02月16日(金) 18時00分

多頭数だけに選択が難しい


 京都外回りの1400mに戻った「京都牝馬S」は、例によってフルゲート18頭立ての混戦。今週から移動柵は最外のDコースに移るが、例年より少しタフな芝コンディションは変わらない、先週までと同じように外から差し=追い込みタイプの台頭が十分にある芝コンディションか。多頭数だけにコース選択が難しい。

 タフな芝の1400mは、スプリンターというより、1600mでも勝ち星のあるくらいのマイラー型が有利なパターン。実際、1400mで行われた最近8年(阪神開催も含む)、馬券に関係した24頭中の23頭も、前走1400m以上に出走していた馬が占めている。1200m出走馬はたった1頭しかいない。

 それを承知で、前回1200mのスプリンターズSに出走していたナムラクレア(父ミッキーアイル)を買おうとするのは、決して正解とはいえない。5歳ナムラクレアは、ここまで1200m【5-1-2-1】に対し、このレースで有利なことが多い1600mは【0-0-2-2】にとどまってもいる。

 ただし、1200mに勝ち星の5勝は集中するものの、最近は以前より楽な追走ではなくなっている印象がある。ここまで重〜不良馬場「1、2、1」着が示すように、軽快なスピードタイプとはいえない一面もある。

 ナムラクレアは、3歳春の桜花賞で好位につけて先行し、2冠牝馬スターズオンアースに負けはしたものの、0秒1差3着の好走がある。ハイペースではなかったが、1400m通過地点では先頭に立ちかけるシーンもあった。マイルに勝ち星はなくとも、桜花賞で小差3着なら、条件戦のマイルの勝ち鞍より価値があるはずだ。

 高速決着のきびしいマイル戦は長いだろうが、少し時計を要する芝の1400mは、少しズブくなった現在、もっとも合う距離とも考えられる。

 ナムラクレアから、パターン通りマイル戦に良績のある馬が相手本線だが、今週の動きがヤケに良かったタフなボンボヤージ(父ロードカナロア)は穴馬に入れたい。

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング