3歳マコトスパルビエロは、超スローの500万特別を逃げ切ったことはあったが、福島のダート1700mを差して勝ったあとの前走は、いきなり格上がりのOP。まさか自分でレースを作る形になるとは思えなかったが、マイペースに持ち込むと、1分49秒7のコースレコードだった。今回も対戦するドンクール(当時の1番人気)は早めに動いたが、追いすがるどころか直線入り口で突き放されている。3馬身差の圧勝は、いかに51kgの軽量だったとはいえフロックではない。まだキャリアの浅い3歳馬、急速に力をつけている。
この馬、これまでダートは8戦4勝だが、勝った4勝は、中京、中山、福島、新潟。すべて初コース。すべて1番人気ではなく、まだみんな半信半疑、能力をつかみ切れていないところがあるが、思われているよりずっと高い能力を秘めている。
今回は同じOPといっても前走より相手は強化するが、再び53kgの軽量。さらには前回と同様、レースを引っぱりそうな馬はいないから、単騎逃げはともかく、すんなり先行馬ペースに乗れることだけは間違いない。
スピード能力は示している。締まったダートとはいえ、レコードで1800mを逃げ切った際の1700m通過は、1分43秒2前後。札幌のダートは今週、時計は速い。軽量の上がり馬の強みが一気に爆発しそうだ。
メイショウトウコンが本線。今年1月の平安Sを、とてもダートとは思えない上がり35.1秒で差し切った馬。この頭数なら馬群をさばくのに大きなロスはない。フサイチパンドラもダート初挑戦のエンプレス杯を2着したぐらいで隠れたダート巧者。ヌレイエフ牝馬にサンデーサイレンス、ダート巧者に出るパターンの1つでもある。