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月曜・ペルセウスS

  • 2007年10月07日(日) 12時50分
 OP特別らしく、レース出走の幅を広げようとアポロノサトリ、ブラックバースピンの2頭が初めて「ダート」に出走してきた。

 ブラックバースピンはリローンチ系の父に母の父はディキシーランドバンド(今年のケンタッキーダービー馬ストリートセンスや、デルタブルース、アメリカンボスなどの母の父。パワーを伝える)。芝ではあと一歩の詰めが甘くなるが、重馬場のCBC賞を制したようにダートは得意である可能性が大きい。アポロノサトリの母の父もたまたまだが、ディキシーランドバンドだ。

 アポロノサトリはバネの利いた切れるタイプ。調教ではダートでも動くが、こなす程度か。ただ、コジーンの父系は思われるよりダートをこなす馬がいて、アメリカでも有力父系の1つとして連結している。

 トロピカルライト(米産)の父ミゼンマストがコジーンの直仔になる。ミゼンマストは様々な距離をこなし、また芝、ダートともにこなしている。

 その3歳トロピカルライトに期待する。寸詰まりにも映るもっこりタイプで、ここまでは単調なダート専用のスピード型だが、3歳秋になってだいぶ体つきが力強くなってきた。この中間、以前より攻め馬の動きもずっとシャープになっている。成長している。

 3走前は前半の800mを45.9秒で飛ばしたところを早めにトウショウギアに来られて苦しくなったが、大バテしたわけではなく1分23秒0。トウショウギアのレコードに貢献したと同時に、いきなり古馬相手に3歳5月の時点で通用したから立派なものだ。

 ここ2戦は1000m、1200mでやや物足りない内容で3着、2着だが、いまの動きなら距離1400mで多少でもペースが落ち着くと、この脚が使えて不思議はない。体型は距離は持ちそうにないようにみえて、必ずしもスプリンターとして成長するだけではないと考えたい。

 ブラックバースピン本線に、同じ芦毛のシンボリエスケープ、ワキノカイザーなど、少し手広く流したい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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