比較の難しいハンデ戦だが、今季の東京ダートは速い時計が続出。先週のペルセウスSはハイペースの流れが最後まで持続し、1分22秒4。春に稍重でトウショウギアが記録した1分22秒3のコースレコードと0.1秒差だった。それも6着馬までが1分22秒台だから軽いダートなのだろう。
格上がりのミネルバサウンドを狙う。この春シーズン前半までは1000万条件で入着級という目立たない牝馬だったが、夏の札幌ダート1700mで1分42秒2を記録。春には接戦だった1000万の安定勢力パピヨンシチーなどに4馬身もの差をつける先行抜け出しの独走だった。500万条件でも1分44秒3が記録された重で走りやすいダートとはいえ、レコードと0.1秒差だからすごい。
このミネルバサウンド。実は春後半の東京ダートでも速いダート向きのスピードを示している。メジロバーミューズが勝ち、パピヨンシチーと接戦の2着争いになったとき、34.3-46.6秒のハイペースを早めに追走、あと1Fの1400m通過地点、抜け出したミネルバサウンドの記録は1分24秒1〜2だった。
それまで1400mの持ち時計は1分26秒台で、また1600mのそれも1分38秒台だったから、1分37秒2の走破時計は大幅な進境でもあった。
今回もハイペース必至。ここ数戦と同じように早めに好位追走の形がとれれば、53kgの軽ハンデも味方し、いまの馬場なら十分1分23秒台中盤は可能と思える。
毎回好レースのエアアドニスが当面の相手だが、そうは昇り目のないハンデ頭なので、アイアムアドーター、アンジェロファニーあたりまで手広く流しておきたい。