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武蔵野S、スワンS

  • 2007年10月26日(金) 18時00分
 金曜からの雨で時計の速いダート必至。ドロドロで逆に走りにくいコンディションにまでは悪化しないと考えたい。

 スピード決着になってもっとも有利は、ワイルドワンダー。この馬、ダートの1600m以下は7戦して[5-1-1-0]。ここまでほとんど凡走したことがない。

 前走、初挑戦となったGIランクの南部杯ではあと一歩届かずの2着にとどまったものの、前半の800m49.2秒、1000m通過61.5秒という超スローの展開。

 早めにスパートした7歳ブルーコンコルド(GI級6勝。ダート中心に14勝)をつかまえ切れなかったが、ワイルドワンダーの上がりは35.4秒。ブルーコンコルドの上がり、さらには今春のフェブラリーSを1分34秒8で制したサンライズバッカス(5着)の終い3Fを上回っていた。

 ブルーコンコルドには半馬身及ばなかったが、もう1600m前後ではGI級のスピード能力と切れ味を持っていることを十分に示した。

 今回はライバルと思える馬が休み明けとあって必ずしも完調とはいえない組み合わせ。

 JBCクラシック(大井)には、賞金優先順の関係で帝王賞を制したボンネビルレコードとともに出走できなかったが、それだけにここは確勝級だろう。相手妙味は58kgでも中間のリズム溢れる動きが素晴らしくいいカフェオリンポスと、上昇一途の3歳馬ロングプライド。以下は押さえにしたい。

 京都のスワンSも雨の影響がありそうだが中心は目下絶好調のキングストレイル。前回の不良のスプリンターズSは外を回されて0.2秒差だが、ちょっと大事に乗りすぎた印象もあった。京成杯AHを圧勝の内容から、そして1200mの前走からみて、1400mはベストに近いだろう。上昇中のドラゴンウェルズ(ペリエ)と、同じく絶好調の上がり馬スーパーホーネットが相手本線。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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