4歳サクラメガワンダーの全4勝は、地元の京都・阪神で挙げたもの。また、2〜3着に入った大半も、地元か滞在で直前の移動をしなくていい北海道シリーズで記録している。
ラジオたんぱ杯2歳Sで倒したのは、当時3戦3勝だったアドマイヤムーン。当然、クラシック候補となったが、東京・中山に直前に輸送してくるとカリカリしたり、カイ食いが悪くなったりして[0-0-0-6]。
もう4歳秋、さすがに輸送や直前入厩もあまり苦にしなくなったとされるが、使いたい重賞に出走するためには、もうちょっとたくましくなって欲しいものだ。また、現在の賞金と06年12月の鳴尾記念以降は勝っていない成績を考えると、出走したい重賞に挑戦するには勝ち星(賞金)の積み重ねが必要になっている。
今回は地元の京都。距離もほぼベストといえる1800m。鞍上のペリエ騎手とのコンビではこれまで1、1着。そう強敵も多くないだけに確勝のオープン特別だろう。
昨年の鳴尾記念を制したときと同様、すんなり先行態勢に入って、自分でスパートして抜け出す展開も可能と思える組み合わせ。この馬の場合、2着ではこのあとのレースを考えるとまったく意味がない。勝ち切って次につづけたい。前走、1馬身差先着を許したアグネスアーク(同じ4歳馬)は、天皇賞・秋でも2着している。
立ち直ったアップドラフトと、ホッコーソレソレーが本線。手を広げられる組み合わせではないので、押さえてもマチカネオーラ、メテオバーストあたりまでだろう。
東京のアイルランドTも、人気でもショウナンタキオン。除外された2週前と異なり、かなり相手に恵まれている。オープンに返り咲くためにはここは取りこぼしたくない。トウカイオスカーが強敵。