昨年のこのレースを制したのは、フサイチホウオー(父ジャングルポケット)。スケールあふれる大器は、いま心身両面のスランプに陥り、次週はジャパンCダート(ペリエ騎手)の予定がある。
重賞に昇格した前後には、キングヘイロー、バブルガムフェロー。もっとずっと以前にはシリウスシンボリなど、翌年の候補が出現することも多かったが、現在はもう7月ぐらいから距離1800mの2歳新馬戦が行われているから、大半が1600〜1800mは経験済み。東京で、隠れていた大器が1800mになって大きく前進というパターンはなく、来年のクラシックとは結びつかないことが多い。とくに最近は、スローから後半だけのレースが続くところがポイント。だから、距離適性はあまり問われなくなっている。
ただ1頭だけ距離1600m以上の経験がないスズジュピター(父タニノギムレット)だが、新潟1400mのレコード勝ちは快速の短距離系だったからではなく、高い総合能力を示したものと考えたい。新馬の1400mも、2戦目のダリア賞も、前半はなだめる感じでタメて後半一気にスパートしている。1400m1分21秒4の2歳コースレコードは、それ自体は少しも速い記録ではなく、新馬でも1分21秒8が飛び出した開催だった。ただし、光るのは上がりを楽々と34.7秒でまとめたこと。そのとき完封したフォーチュンワードは芙蓉Sを勝ち、先週の京王杯2歳Sも4着。ダリア賞のレベルは低くはない。
早い時期に新潟2歳Sを使わず、オーバーホールと再鍛錬が正解。夏は美浦の坂路を51秒台でいっぱいだったが、先週など馬なりのまま49.3秒で上がってきた。上がりの速い切れ比べになって一歩リードだろう。
一戦ごとに良化中ダンツキッスイ。新馬勝ちの光ったゴスホークケンが強敵だが、中間の動きが大きく変わったフサイチアソートには注意したい。
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