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ジャパンCダート

  • 2007年11月23日(金) 12時50分
 昨年は同じエルコンドルパサー産駒アロンダイトの4着にとどまったが、当時は初めての2100m。また、6か月の休み明けだったヴァーミリアンは、一度は抜け出そうかの行きっぷりだった。

 今年は明らかにスケールアップし、ドバイワールドCの4着を別にすると、2000m以上で3戦連続して独走している。前走の大井のJBCクラシックの2分04秒8は平凡だが、ずっと好位で他の有力馬を見ながらスパートのタイミングを計っていたためで、気合を入れたのは直線に向いてのあと1Fの手前だった。上がりが平凡なのも納得。完勝だった。

 ダイワメジャーなどと同じ「スカーレットインク」一族の出身。勢いに乗っているファミリーの出身であることは知られるが、サンデーの肌にエルコンドルパサー。迫力とスタミナを付け加えている。流れに注文はつかない。好位追走から正攻法だろう。武豊騎手とのコンビでは[5-3-0-0]。一度も崩れていないから信頼性は高い。

 ただし、相手も強力。目下4連勝のドラゴンファイヤーは、遠征した阪神ダートで連続して上がり36秒台。前走など行き場がなくなって各馬が必死なのにずっと抜ける場所を待っていた。先日亡くなられた千代田牧場の飯田正さんのスタッフが、ずっと長い時間をかけ千代田牧場の根幹牝系にしたワールドハヤブサの一族。目下上昇一途。ジャパンCダートは過去7回、うち3歳馬が3勝もしている。秘める可能性が引き出されるのが東京ダート2100mなのだろう。もっと強くなる。

 フィールドルージュ(3代母はメジロラモーヌ)は、昨年3着時よりずっとパワーアップし、ひと叩きして狙いのローテーション。前回こそ置かれたが、一時のズブさも完全に解消している。次いで、阪神ダート2000mをレコード勝ちのワンダースピード。ヴァーミリアンの相手には、この3頭を主力にする。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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