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愛知杯

  • 2007年12月14日(金) 17時55分
 牝馬同士のハンデ戦となったのは04年から。かつ、12月に再び戻ってきたのは昨06年のこと。傾向やパターンはないのでイメージしにくいが、今年のポイントは牝馬ながら57kgを背負う馬が2頭もいることだろう。ディアデラノビアも、アドマイヤキッスも56kgでGI級のレースを好走している。したがって、この2頭に57kgのハンデはとくに応えるものではないが、他が軽い。ハンデ差を生かして台頭する馬がいそうだ。

 54kgのシェルズレイを狙う。アドマイヤキッスとは昨年春のチューリップ賞を出発にこれまで7回も対戦、ことごとく先着を許している。だから3kgのハンデがついたのだが、距離2000mで対戦は2回だけ。昨年秋のローズS(中京)と、秋華賞(京都)。ともにアドマイヤキッスが先着したのだが、ローズSは1分58秒2と、1分58秒3。秋華賞は1分58秒6と、1分58秒6。ローズSは半馬身差で、秋華賞はアタマ差。時計の速い2000mだと、両馬にほとんど能力差はない。もちろんこのときは同じ斤量。

 とくに中京2000mのローズSでは途中からピッチをあげて引き離し、1000m通過58.3秒のきびしい流れ。寸前、武豊騎手のアドマイヤキッスに差されたが、シェルズレイも負けて強しだった。フサイチパンドラ以下を4馬身も突き離している。

 シェルズレイは折り合いを欠いた今年6月のマーメイドSでも1分58秒7を記録しているように、2000mでは1分58秒台の記録が3回もある。なかでも、もっとも中身が濃かったのが中京2000m。今回、同型馬は1頭もいない。

 カーッとなりすぎて自分で折り合いを欠いてしまってはアウトだが、ローズS以来今回が2度目の中京コース。当時と同じで54kg。すんなりなら、折り合いさえついてくれるなら、の狙いは立つ。人気との兼ね合いしだいで、予想以上に売れては危ない馬だけにメリットはないが、人気薄なら買うだけの価値はある。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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