GIIIランクの重賞とはいえ、のちの3歳クラシックや古馬になってのビッグレースに結びつくのは、2週前の朝日杯FSよりこちらであることは知れ渡っている。
今年は注目の2歳馬がトレセン入りしようとする秋口にインフルエンザ禍があり、いつもの年より秋のデビュー馬が少なく、つれて注目馬が少ないなどといわれているが、この2000mを狙ってくるグループは期待馬ばかり。スケール溢れる馬の出現に期待したい。
2戦2勝のフローテーション(父スペシャルウィーク)に注目。2連勝とはいえ危なっかしいレース運びで、とくに追い出してスパッと切れる印象がない。また、武豊騎手がこちらではなく、ダノンイサオ(父スウェイン)の方に乗ることからやや評価が下がっているが、今回は調教でも動いた。
今回は坂路ではなくDWで最終追い切りをこなし、最後の1F11.9秒。攻め馬駆けしない馬にしてはスムーズに動いた。
たしかに新馬戦も、2戦目の萩Sも追い出して一気に伸びたわけではなく、フワフワして重心が定まっていないようなところがあったが、それでもゴール寸前になると追い比べから少しだけ抜け出している。瞬時には反応しなくとも、とても本気で走っているようには映らないストライドでキチッと勝ち切ったから立派なものだった。追い切りと同様、ルメール騎手とリズムが合う可能性がある。成長力は十分、鋭さアップに期待したい。追っての味は一枚上だろう。
もちろん、武豊騎手のダノンイサオが強敵だが、調教でニュービギニング(中山11Rに出走)を子供扱いにしたサブジェクト。新馬楽勝のサダムイダテンも甲乙つけがたい。広がる可能性を思わせる馬が複数出現することを期待したい。
中京日経賞は、コース巧者の関東馬アイオブザキングで穴狙い。もう外枠の方が有利だろう。追って一気に伸びる。
★netkeiba有馬記念特集は予想中心のラインナップでみなさんのサイフをホットに!!★